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国立大卒、就活で100社受けた末にアパレルベンチャーを選んだ話。vol.5

 ここでは北海道大学法学部卒の僕が、就職活動中100社以上受け、周囲に猛反対されながらもD2Cアパレルベンチャーに就職した経緯を好き勝手に語っていきます。 進学や就職、転職などで悩んでいる方の参考や心の支え、一歩踏み出す勇気になれば幸いです。

 vol.4では就活での一番の葛藤について述べました。今回は葛藤の中でも捨てることができなかった自分の軸について語っていきます。

前回記事はこちら

葛藤と軸

 大手デベロッパーからの内定が出ていながら、本当にこれでいいのか?という疑問と世間体との狭間で葛藤してました。今思えば大手デベロッパーというブランドに目が眩んでいただけで、面接の時点で違和感はありました。それがどんどん大きくなり、内定が出たあとに爆発したのです。その違和感の正体は、僕はこの会社で働く人たちの様になりたくないと感じたことでした。ここで僕が必ず面接官に聞いていた逆質問であり、自分の軸についてお話します。

僕が面接官に逆質問していた内容は三つです。

「働いていて楽しいですか?」

「立場や年次関係なく、自分の意見が正しければその意見は通りますか?」

「御社でご自身がやりたいことや目標はありますか?」

 この三つの質問がそのまま僕自身の軸となっています。

一つ目は「楽しく働きたい」という軸です。誰もが考えることでありその定義は様々ですが、僕は忙しくてもやりがいがありそこに楽しさを見出したいと思っていました。そして笑顔でいたいと考えていました。綺麗事のようですが、楽しんで働く人の顔は表情が明るく瞳は輝いて見えるのです。学生ながら面接を通して多くの社会人を見てきた僕は、輝く側になりたかったのです。

 二つ目は「正しいことをいう人が正しいと認められる」環境にいたいという軸です。当たり前のように感じるかもしれませんが、これは往々にして裏切られます。正しくなくても立場や年次が上の人間の意見が通り、立場の弱い人間の意見は潰される。長い物に巻かれた者がまた権力を手にする。そんな悪循環に身を置くのではなく、自分が正しいと思ったことをぶつけ合える環境で常に走っていたかったのです。

 三つ目は「目標を持ちそれに向かって進みたい」という軸です。働く中で日々の業務に忙殺され、夢や目標を見失うというのはよく聞く話です。しかし人生の大半を占める時間がそれでは自分の人生に価値を見出せないと思っていました。さらにその目標は必ず、自分から生み出されたものでなくてはならないとも思っていました。会社から与えられた目標ではなく、自分のうちから出る目標を目指すことに意味があると考えていました。

この三つの軸は働いている今でも全く揺らぎません。あえて言うならば、揺らがないものこそ軸なのです。しかし三つの質問に対して大手デベロッパーの反応は僕の期待するものではありませんでした。それが僕の中で、この会社で働く人たちのようにはなりたくないという思いの種となったのです。

ーvol.6へ続くー


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