過度な自己犠牲

自己犠牲、と聞くとカッコ良くて素晴らしいイメージがあるが私は昔から過度な自己犠牲をしてきてしまった。程々にしていれば「優しさ」で住んでいたはずなのに。

最初は物心付く前。お父さんは単身赴任で忙しく幼稚園の行事から既に来ていなかった。お母さんは自分のやりたい仕事(天職)が見つかり仕事にのめり込むようになった。そうして両親共働きになり、私の面倒はおばあちゃんが見てくれることになっていた。時にはお母さんの方のおばあちゃんが泊まりに来てくれて、時にはお父さんの方のおばあちゃんの家に私が泊まって。お母さんは私に度々「忙しくてごめんね」と謝ってくれたけどその度に私は「お母さんの仕事応援してるから大丈夫」と言った。お母さんが仕事をして楽しいなら私より仕事を優先して欲しいと本気でそう思っていた。その次は私に好きな人が出来た時。私は昔から色々と察してしまい、好きな人の好きな人が私ではなくて私の友達なことに気付いてしまった。気付かないふりをしていれば良かったのに私は「好きな人の幸せが一番」と考えて二人をくっつけようとした。結果二人は付き合った。その直前友達に「本当に良いの?」と聞かれたが「○○くんの幸せが一番だから良いの」と誇らしげに言った。次は先生を好きになった時。卒業式の日に先生に告白をすれば少しは胸のモヤモヤは消えるだろう、だけど先生が私が告白をしたことで多少生徒との接し方などを意識してしまうことになったらそれは絶対に嫌で、私はずっと今の先生のままいて欲しくて本音は心に閉まった。親友に毎日悩み相談をされるようになった時、本当は毎日悩みを聞いて私が疲れてきてしまったのに「これで楽になるならそれで良い」と毎日聞いていた。その結果爆発してしまい親友と縁を切ることになってしまった。今では連絡すら取っていない。

私が我慢すれば、私が無理すれば周りが上手く行くなら私はどうなったって良かった。それで本当に大切な人が幸せになるなら私はそれで満足だったのに。いつからか私の心が持たなくなってしまって壊れてしまった。疲れてしまった。私は他人の幸せのために生きてるの?私はいつ幸せになれるの?利用されているんじゃないかと人間不信になったりして、私は優しさを履き間違えてしまっている。

私が幸せならそれで良いのに。

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