あとがき

#創作大賞2023


私が発達障害の診断を受けてから15年以上の月日が過ぎました。この15年で、私だけでなく、世の中での発達障害の捉え方も大きく変わりました。認知度が上がり、早期発見も進んでいます。療育機関も増え、支援の選択肢は広がりました。

一方で、当事者側の意識は大きく変化していないように見受けられます。支援の充実や配慮がいかに進んでも、受け手である当事者が自己の困り事を説明できなかったり、適切な支援を断ったり、逆に支援者に依存したり…
これではどのような手段であったとしても、その効果を発揮することはできないでしょう。

発達障害の生き辛さの要因は、本人の意識と環境因子の「両輪」だと私は考えています。
その意味で、これからの15年は当事者の自己認識にアプローチすることが求められると予想します。また、それを行う主体は支援者ではなく、当事者たちによる自助グループだと確信しています。

昨今、ピアサポーターが制度化され、福祉サービスとしてお金が発生する時代になるでしょう。その際には長く活動していた自助会や当事者会を活用してもらいたいと思っています。そのために今すべきことは?
全国各地に沢山の会を作ることです。特に地方都市において絶対的に数が足りないので、サポートが望まれます。

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はじめに|ihi1484 #note https://note.com/ihi1484/n/n30f828064ddb


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