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幻想から生まれる無意識そして現実世界とのはざま

※前号からのつづき


滞在地にはそんなに人もいなくて、私の周りには誰一人いない時間を過ごしました。


もとよりここはイエローナイフから数十キロ離れた無人島。


ヤマネコの集まる土地という意味の“エノダ”


オーロラの見られる時期と釣り中心の夏の時期に人がいる場所です。


動いているものはオーロラの光だけ。


風がなく、音がなく、人の気配もない。


ひょっとすると自分はどこか違う世界に来てしまったしまったのか?


という妄想にとらわれてしまい、連続で撮影しているカメラの音で我に返る。


そんな時間を過ごしていました。


プラネタリウム番組でいつもSF的な物語を作るのですが、そんなことがあるのか?


いつも思っているはずなのですが、その空想・妄想を超えた異次元感。


番組創りの上で様々な自然科学系の資料に目を通すのですが、量子物理学の、量子論ですべては不確定なのかもしれない。


この文字の意味が少し分かったような気がしました。


無限大と無限小の狭間で存在している3次元の生命体である私たち人類は、実は認識できる世界が限られているというのです。


人間という生命は実際のところ宇宙の何も知らない。たった3%しかない見えることを知りながら、

見えない97%をその想像力とその進んだ頭脳で知ろうとしているのでしょう。


そんな時期が来ているような感じがします。


コロナ期以降、人のありようが変わってしまった気がしています。


本質的に誰もが幸福を感じられるような世界になるのでしょう。


無風の湖面に反射するオーロラ

今後は科学や技術が誰もが幸福に感じられることに使われます。

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