見出し画像

高菜漬けと新宿と鉄腕アトムの話

日記やエッセイ的な雑文を「漫画原作者の日々」としてまとめていこうかなと。マンガ家さんならばTwitterとかでマンガやイラストで描くんだろうが、原作者なので結局文字しか書けないのですよ。

NHKで「福岡・みやま市の高菜漬け」

先日、NHKで福岡の「高菜漬け」が紹介されていていた。
見事テレビに踊らされ、久しぶりに高菜を食いたくなってスーパーに行くと、刻んだものばかりでなかなか葉物まるまるの状態で売っているものがなかった。
空になっている棚はなかったので、テレビで紹介されたのでバカ売れして売り切れだということはないだろう。高菜は、単に東京ではおなじみのものではないのだと思う。

葉物そのままの高菜漬けは、数軒のスーパーをはしごして、ようやくイトーヨーカドー食料品館改めヨークフーズで見つけた。
茎の部分を刻んで油で炒めて白米に混ぜ込み、葉でくるんでおむすびを作った。それがトップの写真だ。
 
ぼくの実家では、高菜漬けはわりとポピュラーで、子供の頃は冷蔵庫から切れたことがなかったはずだ。たぶん鹿児島出身の母の食習慣で買い続けられていたのだろう。
ただしそのまま漬物として食うか、チャーハンの具(ほかに何の具材も入れず、高菜だけ!)としてしか、高菜漬けの記憶はない。
「マヨネーズに合う」「豚肉と合う」なんてことも、番組で見て初めて知った。

コッペパンに挟んだり、チーズを乗せたり。NHKの番組では、福岡・みやま市の高菜漬けの生産過程だけでなく、地元の食生活がレポートされていたが、高菜にマヨ+パンはぜひ試してみたいところ。
ただそんな高菜たっぷりのサンドイッチを実食した芸能人が「野菜がたくさん摂れる」とコメントしていたのにはすこしびっくり。
高菜漬けは、刻んでごま油で炒めて醤油をからめてからがマルチな食材。野菜のかわりにもりもり食べると、塩分と脂肪が激しそうで、とても毎日食おうとは思わなかった。地元の皆さん、塩分過多じゃないですか? 塩抜きしたって漬物は漬物だし、ぼくは心配です。

健康、食生活を考えると、今、冷蔵庫に収まっている高菜を食べきってしまったら、ぼく自身はまたしばらく買わない予感がするな(笑)。
すみません、福岡の高菜を愛する人達に謝っておきます。

【福岡×東京】若山食品の「からし高菜」

画像1

さて、そんな葉物まるっと高菜漬け以外に「からし高菜」も買っていた。
買った高菜はどちらも福岡のメーカー「若山食品」の製品。
九州の味、九州のメーカー、そして高菜は九州産だが、「からし高菜」に使われている唐辛子は「内藤とうがらし」。
この唐辛子は、ここ数年で復活した東京・新宿のご当地野菜。

ぼくの仕事場がある高田馬場では、特に「手塚プロダクション」が地域活動の一環として内藤とうがらし復興プロジェクトを手掛けていて、気になる野菜のひとつだった。

アトム七味

▲高田馬場ご当地アイテム「アトム七味」
(もちろん内藤とうがらしが使用されている)

そんな東京・新宿の野菜を、九州・福岡のご当地グルメの素材として使ってもらえているのは、東京住まいの人間としても、マンガ業界の人間としても、ちょっとうれしい。

「内藤とうがらし」については、下記リンク先もぜひ。


この記事が参加している募集

ご当地グルメ

直接応援いただけるとたいへん励みになります!ありがとうございます!