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読書感想文④ネオ・ヒューマン〜究極の自由を得る未来

こんにちは。
株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。

久々の読書感想文!
今回は特別に、発売前の書籍について書かせていただきます!

2021年6月25日発売の『NEO HUMAN(ネオ・ヒューマン)』です。

先日のインタビューがきっかけで発売前に読ませていただいたのですが、内容がとにかく濃い!!!

どんな本かというと、全身が動かなくなるALS(運動ニューロン疾患)という難病を患いながら、「AIとの融合」をして全身サイボーグとして生きていく選択をした科学者のストーリーです。


これがなんと実話。

著者のピーター・スコット・モーガン博士は実際に今もサイボーグとして生きていらっしゃいます。

この本を読んで私が印象に残ったのは、ピーター博士の逆境を乗り越える強さです。


難病ALSという逆境

まず前述の通り、ピーター博士は全身が動かなくなる難病であるALSを患います。

ALSは、運動神経系が少しずつ老化し使いにくくなっていく病気です。
(出典:一般社団法人 日本ALS協会)


私も本を読むまでちゃんと知らなかったのですが、ALSはまだ原因や詳細が解明されていません
だんだん体が動かなくなり、最終的には眼球以外自分の力で動かせなくなってしまうことは分かっていますが、進行の速さや、どこが先に動かなくなるかは人それぞれ。

解明されていない部分が多いこともあり、あまり理解されていないALSですが、ピーター博士は自身が科学者であることを活かして、科学の力でこの病気を乗り越えようと決意します

実はKanattaで運営しているコスモ女子がコラボでチャリティイベントを開催させていただいた「せりか基金」も、このALS治療の研究開発のために活動されています。

「せりか基金」は、大人気マンガ『宇宙兄弟』のキャラクター、伊東せりかのストーリーがきっかけで立ちががった基金です。
『宇宙兄弟』の中でせりかは、父親をALSで亡くしたことをきっかけに医療の道に進み、宇宙空間での実験をするために宇宙飛行士を志します。

たまたま『ネオ・ヒューマン』を読んでいたときにコスモ女子のチャリティーイベントを開催したので、ALSについてより深く理解することができました。

そして病気について知れば知るほど、ピーター博士の前向きさと逆境を乗り越えるパワーにただただ感心しました。


同性愛者という逆境

もう一つピーター博士が乗り越えられたのが、同性愛者という逆境です。

実はピーター博士とそのパートナーのフランシスは、イギリスで初めて同性婚をしたカップルなのです。

今はもちろん状況が違うと思いますが、書籍の中で描かれている1970年代のイギリスはまだ同性愛者への理解がなく、二人はいろんな困難を乗り越えて結婚に至ります。

当時の偏見や差別は今では信じられないほど凄まじく、それを乗り越える二人の愛の深さは計り知れないなと感じました。

さらにすごいのが、この二人が乗り越えたのが同性愛者が故の差別だけでなく、ピーター博士の体がどんどん動かなくなっていくという葛藤も一緒に乗り越えているところです。


逆境を乗り越えるポジティブさ

コメントにも掲載していただきましたが、まだまだ解明されていないことが多い難病、そして誰からも理解されない同性愛者という孤独を乗り越えたピーター博士のポジティブさには、たくさんの勇気をもらいました!

これからチャレンジしたい方、そして今まさに何かにチャレンジされている方にぜひ読んでいただきたい本です。

こちらのインタビュー記事ではまた別の観点でお話しさせていただいてるので、ぜひご一読ください。

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