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私の人生を変えた先生

こんにちは。
株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。

最近教育関係のお仕事をされている方々とよくお話しさせていただきます。
その度に今までお世話になった先生方のことを思い出します。

これまでどの先生とも仲良くさせていただくことが多かった私は、実は未だに幼稚園の時の先生と年賀状のやりとりをしています。
また、大学の時の先生とは、SNSでしょっちゅうやり取りさせていただいています。

そんな中で、私が今までの先生の中で特に印象的だったのが、小学6年生のときの日本人学校のクラス担任の先生です。

実はその先生についてはかろうじてお名前を覚えている程度で、現在やり取りは全くさせていただいていません。
しかしながら、その先生の言葉は私の人生に大きな影響を及ぼしました

アメリカの日本人学校

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先ほど日本人学校と記載しましたが、私は小学校の6年間をアメリカで過ごしました。
そこで、平日は現地の子供たちが通うローカルの小学校、土曜日はアメリカの小学校に通う日本人向けの補習校的な役割を果たす、日本人学校に通っていました。

日本人学校は週に一日しか行かないので、日本の小学校で一週間で学ぶことを一日で詰め込まれるというハードスケジュールでしたが、7歳で突然異国の地に飛び立った私にとって、唯一日本人のお友達と話せる憩いの場でした。

そんな日本人学校の6年生のときに担任の先生に教えていただいた一言で、私の価値観は大きく変わったのです。

アメリカで働くということ

小学生のときからアメリカに住んでいる私たちにとって、アメリカにいることはごくごく当たり前のことでした。

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しかし、先生の一言で私の考え方はガラッと変わりました

確かそのときは夏休みで、私たちは親の仕事についてインタビューするという宿題を出されていました。
私も当時商社で働いていた父にインタビューして、「仕事は大変だけどとっても楽しい」という回答をもらったのを覚えています。

そんな私たちのインタビュー結果を発表していたときに、当時担任だった先生がしてくれたお話がこちらです。

あなたたちのご両親は本当にすごいです。

みんなは働いたことがないからまだ分からないだろうけど、
日本の大企業に就職して、かつ海外駐在ができる人、
その中でもアメリカの駐在員に選ばれる人はごくわずか

かなりのエリートです。

あなたたちが今こうやってアメリカに住んでいる背景には、ご両親のとんでもない努力があります。
きっと働き始めたらその凄さに気づくと思うけど、今からご両親のことをもっと尊敬しなさい。」


先生のこの言葉を聞いて、恥ずかしながら私は初めて父の凄さに気づきました。

それまで、正直他のお友達のお父さんと自分の父を比較して、自分の父は普通か、もしかしたら周りのお金持ちのお友達の親御さんに比べたら貧乏かもと思っていたのです。
(今思い返せばとんでもない子供です笑)

しかし、先生の言葉を聞いて、アメリカで働くということ自体ごくわずかな人にしか与えられないチャンスで、そのチャンスをつかんだ私のお父さんは凄いんだ!と思うようになりました。

そして、自分たちが何不自由なく異国の地のアメリカで暮らせているのは、父の努力とハードワークのお陰なんだと気づきました。

お父さんみたいになりたい

今思えば、そのときから私は、「将来はお父さんみたいになりたい」と思うようになりました。

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それまでも「働いているお父さん」と「家で自分たちの面倒を見てくれるお母さん」を比べて、自分は家にいるより働きたいという観点から、お父さんみたいになりたいとは思っていました。

しかし、父親がいかにすごいかを教えてもらってからは、ただ働くだけではなく、
お父さんみたいにいい会社でバリバリ働いて仕事で成果を出したい
と考えるようになりました。

小学生のときの先生の言葉がきっかけで私の考え方が変わったのです。
私は幼いときから「バリバリ働いて成果を出す」ことに重きを置くようになり、結果的にその考え方が今のキャリアに繋がっていると感じています。

最近、仕事を通じて小さいお子さんと触れる機会がたくさんあります。

その度に、家にいるだけではなかなか気づけない親の有り難さを気づかせてくれた先生の言葉を思い出します。

私は教師ではありませんが、有難いことに学生の方々の前でお話しさせていただく機会も多くいただきます。
そんなときは、もちろん起業などの専門知識のお話をさせていただくこともあるのですが、できればそれ以外のことでも、人生にとって大事なことをお話しできればと意識しています。

あの時の先生のように、生徒の人生に大きな影響を与えることはなかなかできないかもしれませんが、少しでも多くの方の人生のプラスになるようなお話ができるよう、これからも精進します。

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