見出し画像

女性が働きやすい会社は男性も働きやすい

こんにちは。
株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。

今朝はダイバーシティーを推進する会社を経営されている男性とミーティングさせていただきました。
ダイバーシティーやジェンダー平等を女性ばかりが主張すると、女性だけで自分たちの権利を主張しているように見えてしまうので、このような男性の存在は非常に貴重です。


ミーティングの中でその方は、

「満員電車に乗るのが嫌で出社時間をフレキシブルにした。
それ以外にもみんなが働きやすい会社にしようと色々な施策を実施していたら、結果的に女性が働きやすい会社になった。」

とおっしゃっていました。


お話を伺う中で、2018年にアクセンチュアが発表した調査レポートのことを思い出しました。

When She Rises, We All Rise
https://www.accenture.com/_acnmedia/PDF-73/Accenture-When-She-Rises-We-All-Rise.pdf
(どうしても和訳が見つからないので、お持ちの方はぜひ教えてください!)

「女性が昇進する会社では、(男性も含めて)みんながポテンシャルを発揮し、昇進する。」というレポートです。
今日はこのレポートで紹介されているファクターの中で、私がジェンダーマネジメントにおいて特に大事だと思う点をご紹介します。

マネジメントがジェンダーダイバーシティに重きを置いている

これはよく講演会でもお話しすることなのですが、ジェンダーダイバーシティに関しては、マネジメントがその重要性を理解し、積極的に推進する必要があります。

画像1

ジェンダー平等が推進されているヨーロッパ諸国では、「クォータ制」が導入されており、上場企業に対して取締役会の女性比率を 30~40%に上げることが義務付けられています。

また、男女平等で有名なスウェーデンでは、法律ではないものの、企業に対して男女の比率を同一にするよう努力義務が課せられています。
実際にスウェーデンの企業では管理職に占める女性の割合は40%と、日本の12%を大きく上回っています。

このように現在ジェンダー平等が進んでいる諸外国では、法律で義務付けて半強制的に女性の管理職を増やした時期があるのです。
そのような法律がない日本においてダイバーシティを推進するには、マネジメントがダイバーシティに重きを置いて重要な人事を決める必要があります。

前述の調査レポートにも、女性管理職が一人でもいる組織では、管理職が全員男性の組織と比較して出世コースに乗る女性が3倍になると書いてあります。

女性のみを対象とした人事制度は逆効果

ジェンダーマネジメントにおいてよく議論される女性向けの特別な人事制度ですが、実は女性だけを対象にした制度の策定は、女性の出世を妨げる傾向にあります。

画像2

例えば育児休暇について、企業が女性の育児休暇だけを推奨した場合、その女性が昇進する確率が3%減少するそうです。
一方で、男性の育児休暇も同時に推奨している企業では、そのような傾向がみられません。

企業が良かれと思って女性向けに制定している人事制度は、逆に女性のモチベーションを下げたり、プレッシャーを与えてしまっている可能性があります。

組織内の女性のネットワークの存在

社内に女性のネットワークが存在することは、女性の出世と大きく関連しています。
出世している女性の67%がそのような社内のネットワーキンググループに所属していると回答しており、それは全ての女性の平均値の45%を大きく上回っています。

画像3

また、そのネットワークが女性だけでなく男性に対してもオープンであることが重要です。
上記の出世している女性のうち、55%は男性も参加できる女性ネットワークに参加していると答えています。

また、昇進を望んでいる男性の81%がそのようなネットワークに参画したいと答えており、社内での横の繋がりは女性だけでなく誰もが望んでいるものであることが分かります。

確かに私が働いていた会社では女性のネットワーキンググループはありましたが、男子禁制になっていて閉塞感があったり、男性にこそ聞いてほしい話題についてゲストが話してくださっている際にも女性しかいないので、もったいない印象がありました。


まとめ

色々ファクターはありますが、会社組織の中で「平等」という文化をいかに形成できているかが働きやすさに繋がり、強いては昇進率にも繋がるのかなと思ったレポートでした。

Kanattaではすでに男女比率は半々ですが、より働きやすい環境づくりをして、今後も社内のジェンダー平等を加速することで世の中に貢献します。


……………………………………

オンラインでエシカルやSDGsについて情報交換できるコミュニティも始めました♡
https://www.facebook.com/groups/sdgscommunity/

エシカル、SDGsに関するWebメディアはこちら♡
kanatta library
https://kanatta-library.jp

Facebookもぜひフォローしてください♡
https://m.facebook.com/iguigukanatta/

……………………………………

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?