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心配性の僕がユビーに入社するまで

3月からソフトウェアエンジニアとしてUbie(ユビー)株式会社にジョインしたissei(@igreenwood)です。現在はAI受診相談ユビーの開発を担当しています。入社してそろそろ1ヶ月が経とうとしているので、入社エントリ的なものを書いてみます。

こんな人に読んで欲しい

・ユビーに興味があるけど、持っているスキルがマッチしてないので今一歩踏み出せない人
・ユビーに興味があるけど、強い人たちの中に飛び込むことに不安を感じている人

自己紹介

ソフトウェアエンジニアになって2021年で約9年になります。スタートアップを中心に、いくつかの会社でtoC向けのAndroid/iOSアプリケーションを開発してきました。ユビーではAI受診相談ユビーの開発を担当しています。
心配性でアガリ症の33才です。

10年目にして未経験の分野に移るのは不安がいっぱい

10年近い間Androidメインのエンジニアとしてやってきて、なぜ今ユビーなのか?という話なのですが、正直最初はマッチしないと思っていました。

時は2020年の4月に遡ります。当時の僕は、前職に入社してから1年が経った頃で、入社以来採用などの組織的課題や技術負債を解決すべく奮闘していましたが、状況はなかなか好転せず疲弊していました。

眠れない日々が続き、自分はそろそろ限界かなあと思い始めた頃、TechBoosterでつながりがあった住友さん(@cattaka_net)からカジュアル面談に誘っていただき、前職に僕のことを誘ってくれた八木さん(@sys1yagi)とも久しぶりにお酒を飲みながら近況報告をしました。当時は精神的にとても参っていたので、気にかけてもらえたのが純粋にうれしかったのを覚えています。

カジュアル面談の際に、「誘ってもらえるのはありがたいのですが、自分はWeb開発の経験がないので厳しいのでは」と住友さんに相談したところ、「ユビーでは今持っているハードスキルよりも、新しいことを素早くキャッチアップしていけるかを重視しています。僕もAndroidエンジニアからWebエンジニアになったので、青木さんなら入ってやりながらキャッチアップ出来ると思いますよ」と言っていただいたきました。

とはいえ、転職を考えるといくつかの不安が浮かんできます。

・Androidエンジニアとしてもらっていた給与を維持できるの?
・今から急にWebエンジニアとしてバリュー出せる?
・自分がTwitterで一方的にフォローしているようなすごいエンジニアばかりの環境でついていけるのか?

当時の僕はメンタルが弱っていたのもあり、かなり無謀に思えました。

心配性の僕が選考を受けるまで

こんな僕のことを誘ってもらえるというのは本当にうれしかったのですが、心配性の僕は「住友さんは自分のことを過大評価してそんなことを言ってくれているんだ」「僕には無理だろうから、住友さんに恥を欠かせたくないので受けたくない」と思ったのを覚えています。
ただ、「こんなにすごい人が誘ってくれているんだからなんとかその気持ちに応えたい」という気持ちもあり、その日は「少しWebの勉強をしてみてから選考を受けたい」とお伝えして帰りました。
(後にわかることですが、住友さんは、自分のソフトスキルの部分やオープンソースで公開していたライブラリのコードの書き方を見て評価してくださっていたようなので、完全に自分の考えすぎでした。)

Webの勉強をしてみますと言った手前、そこから少しずつ本やチュートリアルを進めていったのですが、いまいち業務で開発が出来るようになるイメージが湧きません。
住友さんにどうやって謝ろうかと考え始めた頃、これはただ本を読んだり勉強のためにサンプルを作るのではなく、実用性のあるものを作った方が良いかもしれないという考えが浮かびました。年末年始の休みを使って履歴書代わりにポートフォリオサイトを作ってみるのはどうか。正直やり切れる自信はないけど、願掛けのつもりで精一杯やってダメなら本気で謝ろうと決めました。

12月の半ばからワイヤーフレームを書き始め、年末休みに入ってからWebサイトのデザインと開発を開始したのですが、作りながら無駄にハンバーガーメニューのアニメーションにこだわったり、わからないところを調べていると、だんだん業務のイメージが湧いてきて、作る楽しさもあり少しずつWeb開発という未知の領域への不安は薄れていきました。
年が明けてポートフォリオサイトが完成する頃には、気づけばWeb開発に対する自分の心理的なハードルが大きく下がっていることに気づきます。作ったのはNext.jsのチュートリアルに毛が生えた程度の静的なページですが、未経験の分野で1つ作り上げた事が自信になったのではないかと思っています。

住友さんに連絡すると、すぐに連絡が返ってきて次の週に選考が設定されました。

ついに選考を受けてみる

選考は全部で3回あり、最初がスタンス面談、2回目は技術面談、3回目は社長面談です。スタンス面談は、仕事に対する考え方やこれからやっていきたい事などを聞かれて人となりを確認する面談です。技術面談に関してはdevchat.fmたろうさんが話しているので、気になる方は聞いてみてください。社長面談はquvoさんと事業の話をした気がします。

僕はアガリ症なので、どの面談もド緊張で何を話したかもあまり覚えていないのですが、面接官で出てきた社内の方がみなさん物腰が柔らかく、なんとかまともにコミュニケーションできました。

選考を終えて思ったのは

・ユビーは候補者が持っているハードスキルのマッチングは重視していない
・選考でしっかりとマッチングをチェックしてもらえるので、入社後の不安が解消される

まず、選考を受けるまで信じられなかったのですが、ユビーは本気で候補者が持っているハードスキルのマッチングを重視していません。ソフトスキルと業務に必要なハードスキルを素早くキャッチアップ出来そうかを見ています。どのくらい本気かというと、僕が一次面談から二次面談に進むタイミングで、必須スキルになっていたWeb開発の経験が募集要綱から消えました。技術面談の冒頭で「青木さんが気にされてたので社内で話し合って消しました。」とさらっと言われて本当に驚きました。なんだそのスピード感は。
技術面談でもどんなハードスキルを持っているかの話はなく、ソフトスキルや開発言語に依存しない部分でエンジニアとしての経験を見られているように感じました。

次に、選考の内容についてですが、どの面談も今まで他の会社の面談では聞かれた事がないような角度で人となりを掘り下げる質問をされるので、事前のシミュレーションで用意した回答はほぼ使えませんでした。
ですが、逆に素の自分をさらけ出して通過したということはマッチングしたということなので、あとはただ自分が頑張れば良さそうという気持ちになれたかなと思います。

そういえば給与面はどうだったの?と思う方がいると思いますが、もちろん満足して入社しました。ユビーでは給与+SOという形をとっていてSOの部分は評価が分かれるところだと思いますが、個人的にはトータルで以前よりも良くなったかなと感じています。

給与やSO面についてはのそのぴーさん(@sonopy_u)の記事で詳しく書かれているので、興味があれば読んでみてください。


入社前後で情報のギャップがない

入社してみて3週間が経ちますが、自分でもびっくりするくらい生き生きしていると思います。良い意味で入社前に公開されている資料の情報とギャップがなく

・社内政治がない
・心理的安全性がある
・率直なコミュニケーションに基づいて建設的な議論が行われる
・評価なし
・本物のスクラム開発ができる
・ホラクラシー組織により適切な権限委譲がなされ、施策などの決断は基本的に現場に任されている
・自分がwillがあるタスクにフォーカス出来る

環境であると感じています。

僕が今までに在籍した会社では、施策の提案から開発に移るまでにいろいろなしがらみがあり、スピードを出し過ぎると事故が起きるのでいろいろな部分で慎重になっていました。しかし、ユビーでは文化として上記のような高速道路が整備されているので全力でアクセルを踏めます。

心理的安全性や社内の文化に関しては他のメンバーがいくつか記事を書いているので興味がある方は読んでみてください。

他人のパフォーマンスに興味がない人達

最初の週に歓迎会を開いてもらったのですが、その時に同期のメンバーが「早くバリューを出さないといけないのにインプット量が多すぎるので、それを消化するので精一杯でアウトプット出来てなくて焦る。周りの人からどう思われているか気になる」というようなことを言っていて、「そう!心配すぎる!」と思っていたのですが、それに対して八木さんが「ユビーには人のパフォーマンスがどうかを気にしているような人はいない。気にしているのは自分がパフォーマンス出せているかどうかだけだ。自分のパフォーマンスに意識が向いているということはスタートラインに立っているので、あとは頑張るだけだよ」みたいな回答をしていて痺れました。全力でアクセルを踏む事だけにフォーカス出来る環境、最高ですね。

初めて感じる居心地の良さ

またユビーで初めての経験として、社内で自分的にこの人苦手っぽいなという人がおらず、全員とプライベートで仲良くなりたいと思えるほど本当に居心地が良いです。ユビーではユビネスという人材要件を設定しており、パクチー採用というポリシーで妥協しない採用を続けていますが、だからこそ社内には良い空気を持った人間が集まっていて、その人達が持っている空気感の集合が文化として出来上がっているのかなあと感じました。

そうは言ってもバリュー出せてるの?

ところで、未経験の分野で本当にバリュー出せてんのか?強がってないか?と思われるかもしれませんが、幸いチーム内外のエンジニアがサポートしてくているおかげで、入社した週からスプリントタスクをこなせています。
ユビー社内のエンジニアは総じて強いのですが、個々のパフォーマンスよりもチーム全体としてのパフォーマンスを高めることをよしとしているので、必要ならすぐにペアプロしましょう、と言ってくれるし、分報チャンネルでわからないことをメモしておくと、次の瞬間にはそれを見た人が教えてくれているみたいな世界観です。
昔誰かが言っていましたが、優秀な人は皆やさしい。本当にそう思います。毎日学ぶことは多いですし、諸先輩方に早く追いつきたいという想いはありますが、少なくともネガティブなストレスは全く感じていません。

あなたもユビーで働きませんか?

ユビーでは一緒に働きたいメンバーをまだまだ募集しています!とりあえず受けてみるかって人も、僕のようにスキルマッチが不安って人もユビーに興味を持っていただけた方はお気軽にTwitterのDMからご連絡ください。
ご希望があればいつでもカジュアル面談を設定させていただきます。

おまけ

Android/iOSなどWeb以外の分野のエンジニアをされていてこれからWeb開発を始める人や、これからWebの勉強をしようと思っている方に向けて、僕が入社までに読んだ本、やったことをざっくり書いておきます。
本当に選考には関係なかったんですが、心配性の自分としては入ってから少し気持ちに余裕ができたのでやっていて良かったなと思っています。KubernetesとGraphQLに関しては以下のリストにないのですが、もう少し勉強しておけば良かったなと思いながら今勉強中です。僕みたいなWeb開発初心者が読んだ方が良い書籍があれば、教えていただけるとありがたいです。

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