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【まち村】移住者の意見を聞け。冷静に見ている。

まちづくり・村おこしの基本に、
「風」「土」論というものがある。

「風」とは、外から訪れる人たち。
「土」とは、その地に根付いた人たち。

まちづくり・村おこしには、
「風」と「土」の両方が必要だという考え方である。

「土」の人は、
概して自分たちの地域のことは見えにくくなっている。

そこで、「風」である外部の識者や
専門家の意見を求めるのが良い。

外からの視点や知恵を導入することで、
地元の人たちは刺激を受け、
あらためて自分たちの地域の良さや悪さを
発見できるのである。

しかし私は、識者や専門家ではなく、
都会からやってきた移住者に意見を求めることを奨める。

まったくの外部の人では、
地域の外面しか見えないことが多く、
地元に根付いた考え方がなされない心配があるからだ。

アイデアは出てくるだろうが、
はたして本当にそれが地元に合っているのかどうか。

しばらく暮らした移住者なら、
地元の風土・風習もわかってきて、
見た目ではわからない、
本当の良いところ・悪いところを知っている。

そのうえ、永年の都会人の感覚も持っている。

都会人の求めるものもわかるし、
田舎の人の考え方も理解できる。

つまり、冷静に物事を判断できるのである。

私もそういう立場の人間だが、
地元を絶賛することもあれば、
おもいっきり悪口を言うこともある。

良いところ・悪いところが見えている。

地元の人は、良いところも悪いところも
気付いていない場合が多い。

だから、ぜひ移住者に意見を聞いて欲しい。

その時に注意したいのは、
地元には「よそから来た人に、何がわかる」
と言う人が必ずいるということ。

こんな人は、避けた方が良い。
もしくは気長に説得する根性を持つこと。

まあ、知らぬ顔をしていても、
事が成功すれば、まったく逆の発言をするはずだ。

よそから来たからこそ、
物事を冷静に見ることができるのである。

新しい息吹を運んでくれる「風」を感じ、
「土」を耕していこう。

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