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田舎はイヤな面が多い。でも……

田舎へ移住して、もう20年以上。
馴染んだような、そうでも無いような……。

いろんなことがありました。

はっきり言って、イヤなこともあります。

でも、楽しいことの方がやっぱり多いので、
来て良かったと思えるのです。

何がイヤかって?

まず私たち夫婦が
社交的とは言えないことからくるストレスです。

最初のうちは、
いろんな人がもの珍しさで来てくれるのです。

それは親しくなるチャンスだからいいのですが、
都会だったら「なんて失礼な」という行為が多いのです。

朝起きるのが遅かったりした時、
玄関の鍵をちょっと閉めたままにしていると、
裏へまわって突然顔を出すのです。

うかうかカーテンも開けていられない。

また、夜、子どもだけ部屋において
風呂に入っている時、人が訪ねて来ました。

「風呂に入っているから」と子どもに伝えさせると、
「待たせてもらう」と言い出しました。

もう一度、遅くなることを伝えて、
帰っていただきましたが、ゆっくり風呂も入れない。

うちの庭に、山蕗が生えているのですが、
勝手に入って、採っていきます。

悪いとわかっているのか、
「ちょっと採って来たで」と言って、
半分は置いていくのですが。

さらに、ほとんど強制的に寄付金を
持っていかれることも引っかかります。

都会なら断われることも、田舎ではムリなのです。

なにしろ、同じ集落の人や
顔見知りがやって来るのですから。

それに、集会だ、飲み会だといろいろお誘いがあります。

まあ、私たちの集落はそれが少ないので助かりますが。

よく考えれば、まだまだあると思いますが、
慣れて来たのか、あまり思い出せません。

これは、別の集落の話ですが……

ある老夫婦がその集落の土地を買っており、
しばらくして家を建てようとしたところ、
その集落の人たちから、
“来てもらっては困る”と言われました。

夫婦は唖然としました。

自分の土地に家を建てるのは勝手なのですが、
田舎では集落に受け入れられなくては、
暮らしていけません。

夫婦はいまだ土地をそのままに、
移住して来ることができないのです。

「それなら、土地を売るな!」と私は言いたい。

なんて可愛そうな人たちでしょう。

私たちのところは、何の問題もありませんでした。
良かった。

田舎のイヤなところを少し書いてみました。

いかがでしたか。

そんなところでは生きていけない、
と思われた方も多いことでしょう。

でも、私たち家族は楽しく暮らしています。

決して社交的でもおしゃべりが得意でもない
私たちが生きているのです。



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