【マーケ基礎】価格がわからない不安感。
あなたがお客さまの立場である時。
たとえば、
見るからに高級そうなレストランがあるとします。
お店の前をいつも通っていて、
一度入ってみたいと思っていました。
でも、入れないのです。
それは、“高そう”だから。
つまり、不安なのです。
どれだけ取られるのだろうと、
わからないからですよね。
このお店が、常連客やお金持ちしか相手にしない、
というのなら、そんなお店の雰囲気でも、
何の問題もありません。
しかし、
もっとお客さまを増やしたいと考えているのなら、
このお客さまの「不安感」を取り除く必要があります。
“高そう”。
この不安感をなくすために、
安くしろと言うのではありません。
価格をわかるようにすることです。
高い安いの問題ではなく、
支払いの目安をお客さまにお教えすることです。
高くても、価格がわかれば、
納得したお客さまは入ります。
一膳めし屋なら、紙に手書きの文字で、
メニューと価格を書けば良いでしょう。
ちょっとお洒落なお店なら、
小さな黒板にチョーク文字で書くことも考えられます。
ヨーロッパの飲食店では、定番メニューと価格を
入口横に掲示しているところがたくさんあります。
安いお店では、看板に印刷していますし、
高級なお店では、ガラス張りの掲示板の中に、
メニューをそのまま貼って、
夜になると、照明を当てたりしています。
それだけ、お客さまが価格にシビアだからです。
やはり、価格のわからないお店には入りづらい、
ということです。
しかし、日本のお店ではまだまだです。
特に、小料理屋・居酒屋は、価格がわかりません。
入ってみて、自分が思っていた以上の価格だったら、
このお客さまは二度と来ません。
よほどの満足感が無い限り。
もし、入る前にわかっていたら、不安も不満もなくなり、
気に入っていただける可能性も高くなります。
価格がわからない、ということは、
敷居が高いということです。
これでは、お客さまは入りません。
敷居を低くするためには、
価格をわかるようにするだけで良いのです。
これは、飲食店に限ったことではありません。
どんなお店でも、お奨め商品などを価格と一緒に、
店頭でお知らせしておくことが大切です。
ひとつでもふたつでも価格がわかると、
お客さまは安心されるのです。
この「価格を表示する」という方法が、
どれほど効果のあることか……。
それは、実践すればわかります。
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