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グリーンツーリズムは、仕事のチャンス。

みなさんは、グリーンツーリズムや体験型観光
という言葉を聞いたことはありますか。

グリーンツーリズムとは、
緑豊かな農山漁村の自然や生活、文化を
広く都市部の人々に開放し、
「ゆとり」や「やすらぎ」といった人間性豊かな余暇を
楽しんでもらおうというものです。

また体験型観光とは、同じ目的で、農業や林業、
漁業などを都市の人に体験してもらうことで、
田舎を知ってもらうと同時に、
遊びに来ていただこうという活動です。

私もそういった活動を行なう、
町の組織の委員に指名され、ほんの少しではありますが、
お手伝いしていたことがあります。

私がなぜ選ばれたかというと、木工をしているからです。

町にも木工業の方はいますが、製材や建材を作る方で、
私のように“変わったことをしている人”
ではないので、選ばれていません。

田舎では、自分の地域には無い
「もの」や「人」を望んでいます。

私の他に都会から来た人の中には、
森林インストラクターや
趣味で文楽人形の頭を作っている人がいます。

このような人は村にはいませんから、
メンバーに選ばれています。

その組織には、農業をしている人、村の歴史に詳しい人、
かづら細工や押し花をする人、
食生活改善グループの人
(こういうグループは全国にあります)、
宿泊施設の人などなど、
観光や地域の活性化に関係する人がいます。

いま体験型観光を推進していく中で、
必要な人材を集めたのです。

みなさんが田舎で何かを新たに始めるとしたら、
自分のやりたいことはもちろんですが、
移住したい土地には無いものを
選んでみてはどうでしょう。

定年退職された方なら、その技術によって、
まわりの人から注目され、
さまざまなことを頼まれたりして、
生き甲斐に繋がるかもしれません。

また、若い世代の方なら、
それが収入の手助けになるかもしれません。

体験型観光でよく見聞きするのは、木工や染色、機織り、
そば打ち、ソーセージづくり、陶芸……などですが、
まだまだ体験メニューは増やせると思います。

そういった技術を持って、
田舎へ入るのもいいかもしれません。

あるいは、地元の食材を使って、
地元の料理を供する「農家レストラン」も面白いですね。

都会の人は、田舎へ行けば、
その土地のものを食べたいものです。

しかし、田舎の人はそのことに
気づいていない場合が多いのです。

最近やっと気づくところが増えて来ましたが、
まだまだです。

私もさまざまな田舎を見て来ましたが、
郷土料理を食べた記憶はあまりありません。
実際無いのです。

観光客が多いところなのに、
どこにでもあるような○○定食やカレー、丼物を
出しているのです。

誰もそんなものは望んでいないのに。

作る手間を省こうとしているところが多いようです。

人が大勢来るから食べ物屋をすれば儲かるだろう、
という考えで、安易に作っているからです。

手間をかけずとも、
昔からその土地で食べられているものを
そのまま出せばいいと思うのですが。

私の町も同じです。

自分の町の郷土料理を
見たことも食べたことも無いのです。

ほろほろ鳥の産地になっているのですが、
それは産業として始めたもので、
昔からあるものではありません。

しかし、それでもいいのです。

もっとほろほろ鳥の料理を研究して、
もっと外へアピールすれば、それが名物となるのです。

でも実際は、村が運営している食堂でも、
丼物やうどんにそのまま入れているだけ。

鳥の味はわかりますが、感動がありません。

他のメニューも業務用を使って、
パートのおばちゃんが作っているだけです。

これでは、客は増えません。

田舎で仕事を“作ってみる”のも楽しいかもしれません。

技術やお金の準備を
充分にしておかなければいけませんが。

なんか取り留めのない話でしたが、
仕事の参考になりましたでしょうか。

まあ、体験型観光が流行っていますよ、
というお話でした。

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