田舎に移住したら、すぐに畑を作りましょう。
さて、田舎へ引っ越したと仮定して、
何をすべきかを書いてみましょう。
区長やご近所へのあいさつが済み、
ざっと家の後片付けも終ったとして。
畑づくりの準備をしましょう。
田舎へ来て、土地があるのに野菜を作らないのは、
非常に“もったいない”ことです。
野菜がタダで食べられる、というだけではなく、
楽しい趣味がひとつ増えるのです。
収穫の喜びを味わうことができます。
それはそれは、美味しい野菜が食べられます。
といっても気分の問題ですが。
プロが何十年も作り続けてきた「売り物」には、
なかなか勝てません。
でも、自分で育てたという感動が、
美味しさを3倍にも4倍にもしてくれます。
なぜ、最初に畑づくりかと言うと、
野菜ができるまでには、時間がかかるからです。
早めに用意しておけば、田舎に落ち着いてきた頃に、
自家製の野菜を食べられます。
さて、畑を作るには、まず土づくりからです。
という私ですが、この作業を怠けたばかりに、
土が悪く、なかなかうまく育ちません。
やっぱり最初が肝心です。
もともと畑があった場所なら、
土はほぼ大丈夫でしょう。
耕して、肥料などを入れておけば、
すぐにでも野菜は作れます。
問題は、そうではない土地です。
うちもそうでした。
そのまま地面を掘っても、大きな石だらけで、
その石を除けば、
地面が下がってしまいそうなくらいです。
これでは、北海道やブラジルへ渡った
開拓民のような苦労をしなければなりません。
さりとて、畑の土など、もらえるところはありません。
都会のベランダで作るプランター菜園のように、
ホームセンターで土を買ったりしたら、
何十万円かかるかわかりません。
そこで、知り合いのツテを頼り、土木会社に、
山を削った土砂を運んでもらうことにしました。
やって来ました、ダンプ2台。
ちょっと石が多いのですが、文句は言えません。
どうせ捨てに行くのだから、お金はいらない。
と言われたのですが、そうはいきません。
昼飯代にと5000円を渡しました。
なにしろ、三人のおじさんたちが
運んでくれたのですから。
ビールの1本も付けないと。
正規に頼んだら、もっと高いはずです。
いや~助かりました。
ここからが大変です。
石を取り除いて、畑のカタチにするのですから。
でも、私たちはここで手を抜いてしまったのです。
すごく大きな石は取ったのですが、
あとはそのままにしたのです。
本当は土をフルイにかけ、
石を取り除かなければいけません。
でないと、種を蒔いても、石が障害になって、
ちゃんと成長しない作物がでてきます。
それでも、たかだか7~8坪の畑を作るのに、
嫁はんと2人で何日かかったでしょうか。
まさに開拓しているようでした。
とりあえずのカタチになった頃には、
種を蒔く時期は過ぎていました。
あきらめの悪い私は、できるかもしれないと思い、
種を蒔いてみました。
やっぱり、だめでした。
そんなに甘くはありません。
土を作るには、堆肥や腐葉土、牛糞、鶏糞、油かす、
といったものを混ぜ込んでおく必要があります。
牛糞、鶏糞、油かすなどは、
そんなにたくさん使わなくてもいいので、
地元の農協やホームセンターで買っても
高くはありません。
でも、堆肥や腐葉土は
たくさん混ぜ込む必要がありますので、
自分で準備をしましょう。
では、どうするか。
堆肥づくりには、「コンポスト」を使ってください。
土に少しだけ埋めた、ごみ箱のような形のもので、
生ごみを入れておけば、
発酵して堆肥が勝手にできるものです。
たまに、土や発酵促進剤を入れて混ぜておくだけです。
ただ、すぐにはできません。
いっぱいできるには、数ヵ月かかります。
最近は、電気を使った「生ごみ処理機」が
発売されていますが、6~7万円はします。
1~2日で堆肥ができるようです。
お金のある方は、こちらをどうぞ。
土地のたくさんある方は、
生ごみをそのまま土に埋めておけば、
すぐに分解されて、いい土になってきます。
順に場所を変えていけばいいのです。
次に腐葉土です。
秋になって、枯れ葉がいやというほど落ちていたら、
それを集めて1箇所に置いておけばいいだけです。
簡単な囲いでも作って、そこに積み重ねていけば、
下の方から除々に腐葉土ができてきます。
たまに上と下をかき混ぜます。
1~2ヵ月で使えると思います。
また、森の中に入って、
地面に積み重なっている葉っぱを
取って来てもいいです。
すでに腐葉土です。
この方が簡単です。
こうした堆肥や腐葉土をたまに土に混ぜておけば、
栄養のある畑の土ができます。
これで、元気な野菜が食べられます。
うちは、最初の手抜きのために、いまだに土が悪く、
作物のできはあまり良くありません。
でも、植物は強いので、
なんとか食べられるものはできます。
最初からやり直そうかと思っていますが、
いつになるやら。
田舎暮らしには、体力が必要です。
まあ、田舎の人はムリをせず、
こちらがイライラするほど、のんびりしていますけど。
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