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悪い道へのお誘いは、スマホより親子関係にある。

18歳以下の子どもに持たせた携帯やスマホのメールを覗き見たことのある母親が、約8割もいることがわかった。私はかなり驚いた。

犯罪に巻き込まれていないか、いじめに遭っていないか、悪い友だちとつき合っていないか…。心配するのはわかるが、そこまで我が子を信用できないものか。見ていて、子どもの変化に気づかないのか。「何も言わないから、わからない」では、親としての資質が疑われる。

私には息子がいて、高校1年生から携帯を持たせていたが、メールを見たことなど一切ない。親の管轄下と言えども、人格は尊重すべきだし、プライバシーに踏み入ることはできない。

私は、息子を信頼している。思春期だったので、当然親に秘密はあるだろうが、それは構わない。親と子の関係において、互いに信頼し合っていることを確信しているからである。息子が小さい頃から、やって良いこと・悪いことをしっかりと教えたつもりなので、最低限のことは守ると信じている。

子どもが非行に走る要因は、家庭環境に多い。両親の不仲、だらしない親、子育ての放棄など。これらが原因となり、忘れたい、憂さ晴らししたい、という思いから、悪いことに興味を持ってしまうのである。

決して、携帯・スマホが直接の原因になることはない。何らかの原因があるから、携帯・スマホという道具を介して、危険な方向へ進んでしまうのである。原因を正そうとせず、メールを覗き見て説教をしても、子どもは反発するだけである。

そんなことよりは、しっかりとした家庭環境、信頼できる親子関係を築くことの方が重要である。家族・親子の絆が強ければ、悩みも相談できるし、みんなで一緒に解決できる。家族・親が、子どもを守るのである。その関係がギクシャクしていては、逃げ込む場所もなくなる。

まずは、家庭環境。そして、子どもを信頼すること。メールを覗き見するなどという、下品なことはやめた方が良い。

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