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【無駄話】猫の恩返し。

愛犬コロンと散歩をしていると、
コロンが何かを発見しました。

走り出そうとするのを抑えながら、近づくと、
まだ小さなウサギでした。

可愛いのでさらに近づくと、
ピョンピョン跳びながら、逃げていきます。

近づく。逃げる。近づく。逃げる。

私が意地になって追い掛けると、
ウサギも全速力になって、
見えなくなってしまいました。クソッ!

動物をいじめてはいけないよ。

そして今日は、黒猫がいました。
たぶん、捨て猫です。

めったに野良犬、野良猫はいませんが、
たまに現れます。

腐った根性の飼い主に捨てられたのでしょう。

近づいたら逃げたので、
「てめぇ、たまには
 クール宅急便でも持って来いよ!」
と、言ってやりました。

もしかしたら、猫の恩返しがあるかもしれません。

なんでやねん! 何もしてないやろ!

声を掛けてやりましたよ。

捨てぜりふ、吐いただけやん。

そうね!

ある吹雪の夜にやって来て、
「道に迷ってしまいました。
 一晩泊めていただけないでしょうか」
と、言うかもしれません。

心の広い私は、
「どうぞどうぞ、お礼にクール宅急便をくれるなら、
 お泊まりください」
と、優しく迎え入れてあげます。

真夜中のこと。風呂場の方から、
「バシャー、バシャー」
という音が聞こえてきました。

私がそっと覗くと、見たことの無い白い猫が、
身体を洗っていたんです。

バッと扉を開け、「お前は誰だ?」と怒鳴ったら、
「キャー、痴漢! あっちへ行って!」と、
熱いお湯を掛けられました。

思わず、「す、すいません。何でやねん!」と、
ノリツッコミを入れてしまいました。

扉の外から、「あんたは誰や?」と聞くと、
「私は道に迷った猫です。
 泊めていただけるとおっしゃったので」
と言いました。

やって来たのは、黒猫です。
風呂場にいるのは、白猫。

よく話を聞いてみると、
2年間風呂に入ってないので、
黒くなっていただけだったんです。

えええぇぇ〜〜〜、汚れてたんかい!

正体がわかったんで、布団に戻ったものの、
何か腑に落ちないことがあります。

しばらく考えて、ガーーーンッ!

「うんわ、白猫やったら、
クール宅急便もらわれへんやん!」。
なんてこったい!

猫じゃ、毛が短いから、機織りもでけへんし。

竜宮城にも連れて行ってくれへん。

あっ、不思議の国に行けるんか?

でも、俺、アリスちゃうし。

……と、わけのわからんことを考えるようになって、
もう何年になるんだろうか?

これが、私のワールド。
底なし沼です。

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