【無駄話】缶切りって、知ってる?
もう、50年も前のことだろうか。
冷蔵庫で冷やしてあった、
みかんの缶詰を食べようとしたら、
缶切りで開けた2つの穴が……。
もしかして?
ガァ〜〜〜〜ン!
汁がない!
誰や?
こんなことをするのは、おやじしかいないけど。
てめぇ〜、ふざけんなよ!
あの人は、みかんの缶詰の汁だけが好きだった。
それから、私も同じことをするようになった。
この親にして、この子あり。
親は、子どもを躾ける前に、自分を躾けましょう。
なんて親なんだ!
でも、優しいところもありました。
私が泥ダンゴで
友だちと潰し合いをしているのを知ると、
鉄のダンゴを作ってきてくれました。
コマまわしをしていると、
鉄のコマを作ってきてくれました。
おかげで、私は誰にも負けなくなりました。
親って有り難いですね。
あなたの疑問は、スルーします。
そう、昔の缶詰は、
缶切りという道具を使って、開けていたんですよ。
いまの人は、見たことさえないかもしれませんが。
こんな形だったり、こんな形だったりするんです。
これをこうあてて、こうして、こうして。
こんな感じです。
って、わかるかい!
開ける手間があったからこそ、
開いた時に一層嬉しかったんだと思います。
特に果物は。
ちょっと技術がいるのは、
「さんまの蒲焼き」缶詰です。
いまも形は同じ、あの長方形です。
角の部分で、缶切りが滑ったりするんです。
私は、小学1年生の頃から、
この「さんまの蒲焼き」缶を開けて、
冷やご飯と一緒にひとりで食べていたんです。
うっ………………もう、これ以上書けません。
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