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教育ママの「本物」と「偽物」。

「教育ママの人生は充実していて、幸せだと感じている」という、調査結果がある。生活の中心が子どもであり、子どもの将来を明るくするためには、何でもする母親。それが、教育ママの姿である。

子どものための犠牲になることを苦にせず、それを“充実している”と感じることができるのなら、幸せなことである。

だが、子どもには独自の世界があり、親はそこに入り込むことはできない。あなたの本当の幸せは他にある。と言ったところで、聞く耳は持たないだろう。

「本人が幸せなら、それでいいんじゃないの!」と、離れたところから冷たい意見を述べるのは簡単だが、子どものことを考えると、こうした母親の間違いを正す人間が必要なのである。

教育ママと呼ばれる人たちは、子どもの将来の理想像を描き、その逆算からやるべきことを見つけ、「これをやりなさい」「絶対役に立つ」「あなたのためだから」…と、子どもに無理強いしている。

すべて母親の“思惑”であり、子どもの意志とは無関係のところで、「こうあって欲しい」という、自分の夢を押しつけているだけ。まったくのエゴである。

イヤなことをやらされても、押さえつけられて育った子どもは文句を言えない。他のことをやりたいと言っても、それが母親の理想像と関係がなければ、却下されてしまう。

そんなことが何年も続けば、子どもの心は歪んでしまう。やる気も失せる。母親に言われたことだけをやる子どもになってしまう。やがて、無表情・無感動な子どもになる危険をはらんでいる。

そのことに気づかない母親を放置していては、子どもたちが犠牲になってしまう。日本の将来のためにも、そんな子どもを増やしてはいけない。子どもにとって何が大切かを最優先で考える“親の育成”に取り組む必要がある。

子どもにとって大切なのは、いろんなことに興味を持って、チェレンジしてみて、楽しければ続けることができる環境である。

親は、たくさんの選択肢を用意してあげ、興味のあることを実践する手助けをしてあげるべきである。子どもの自主性を尊重しなければならない。

決して、親の理想像を押しつけるべきではない。子どもが自分で伸びていく環境を作るだけで良いのである。それが、本当の意味での教育ママではないのか。

自分のエゴで夢を押しつける教育ママは偽物である。偽装流行りのいま、偽物教育ママも教育し直さなければならない。

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