インバウンドビジネスで成功しやすい業種とは?成功するポイントも解説
コロナが明け、インバウンド需要が急増しています。では、どの業種が外国人観光客に好まれているのでしょうか。また、人気のスポットではどのような戦略で成功しているのでしょうか。本記事では、インバウンドビジネスで集客が見込める業種や成功するためのポイントについて解説します。
1. インバウンドビジネスで成功しやすい業種
それぞれの業種で成功している事例をもとに解説します。
旅行業界
旅行業界は外国人旅行客と密接に関わる業種です。ニーズに合ったツアーやサービスを提供することで、インバウンドを効果的に集客できます。
①旅行会社
旅行会社は、日本国内の旅行プランを外国人観光客に提案・販売します。例えば、JTBでは銀座に外国人向けラウンジを設け、全て英語で対応しています。このようなサポートにより、外国人観光客が安心して日本観光を楽しむことができます。
②代理店
代理店は旅行会社と連携し、現地ニーズを捉えて集客に貢献します。日本の代理店が台湾のツアーをプロモーションした結果、多くの日本人観光客を呼び込むことに成功しました。
宿泊業
宿泊施設は旅行で必ず必要な存在です。多くの外国人観光客は長期間滞在するため、宿泊ニーズが高まります。
①ホテル・旅館・民泊施設
多言語化やバリアフリー設備の強化、日本独自の体験を提供することが注目されています。東京の老舗旅館がリノベーションと外国語対応を強化した結果、多くの外国人宿泊客を獲得しました。
小売業
小売業はインバウンド観光の恩恵を大きく受けられる分野です。外国人観光客は記念品やお土産の購入意欲が高く、ビジネスチャンスが広がっています。
①免税店
免税制度を利用することで価格競争力のある商品を提供できるため、インバウンド需要を惹きつけやすいです。九州の大型免税店では、中国語対応を徹底し、中国人顧客を増加させました。
②土産物店・特産品販売
日本のお土産や名物品は外国人観光客から高い関心があります。山梨県で「ほうとう」を販売する店が多言語パンフレットを作成したところ、海外からの来客が増えました。
飲食業
日本食への関心は高いため、日本ならではの魅力を活かした提供でビジネス拡大が期待できます。
①レストラン・カフェ・居酒屋
和食への関心は根強く、特にベジタリアン向けレストランなど独自性ある店舗は人気です。文化や宗教への配慮も重要な要素となります。
体験型サービス業
最近では体験型アクティビティへの需要も高まっています。日本文化や伝統に触れる体験には高い需要があります。
①文化体験
茶道教室など、日本伝統文化体験サービスは人気があります。地域ならではの文化体験も好まれます。
②テーマパーク
ユニークなテーマパークは世界中から多くの観光客を引き寄せます。「ディズニーシー」はその一例です。
③アウトドアアクティビティ
自然ガイドツアーなど、日本独自のアウトドア体験も評価されています。
交通業
交通業は新規顧客層獲得につながります。効率的なアクセス手段提供によってリピーター獲得も期待できます。
①航空会社
LCC普及によって訪日外国人向けプロモーション強化により需要拡大が見込まれます。
②レンタカー・タクシー・観光バス
レンタカー需要も高まりつつあり、多言語対応や決済システム整備によって集客可能です。また、主要観光地へのアクセス提供も重要です。
2. インバウンドで成功している具体的な事例
ここからは具体的な成功事例について紹介します。
城崎温泉
参考元:https://kinosaki-spa.gr.jp/
2021年に入浴時タトゥー解禁後、SNSで情報発信し、多くの外国人観光客を受け入れる環境整備に成功しました。2023年には宿泊者数25%が外国人となりました。
変なホテル
参考元:https://www.hennnahotel.com/
斬新なコンセプトとインバウンド対応で注目される「変なホテル」は、多言語対応やAIによる自動翻訳などで宿泊体験自体が魅力となっています。2022年には過去最高宿泊者数を記録しました。
ジブリパーク
2022年オープンした「ジブリパーク」は、多言語対応とスマホアプリ整備で訪日外国人にも人気です。オープン半年で100万人超え、そのうち4割近くが訪日外国人でした。
▼その他にもインバウンドビジネスを成功させた実際の事例を知りたい、事例から成功のポイントを知りたいという方は、以下の記事もご覧ください。
https://igni7e.jp/blog/inbound-tourism-successful-case-studies
3. インバウンドビジネスを成功させる3つのポイント
最後に、インバウンドビジネス成功へのポイントをご紹介します。
的確なターゲット設定
国や地域によって求める体験や関心が異なるため、事前リサーチによってターゲット層を明確化しましょう。この情報収集によって効果的なプロモーション展開が可能になります。
綿密な戦略起案
情報発信方法やSNS活用策など具体的な検討が必要です。また、受け入れ体制として多言語対応や決済システム整備も欠かせません。一貫した戦略立案が重要です。
▼インバウンドビジネスを成功させるための効果的な戦略について知りたいという方は以下の記事も一度ご覧ください。
https://igni7e.jp/blog/inbound-tourism-strategy
▼業種や取り組み内容によっては、補助金支給の対象となる場合もあります。インバウンド補助金に関して知りたいということは、以下の記事もご覧ください。
https://igni7e.jp/blog/inbound-tourism-subsidy
多言語展開ための人材確保
外国語対応力は必須要件です。語学力だけでなく、高いホスピタリティも求められます。また翻訳ツール活用も検討しましょう。
4. まとめ:インバウンドで集客したいなら訪日観光客傾向理解から始めよう
外国人観光客との接点作りには、その嗜好性や行動理解が不可欠です。ターゲット設定と質高いホスピタリティ提供によってリピーター獲得につながります。またデータ把握から新たなビジネスチャンスへ発展させていきましょう。
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また、この記事に関するより詳しい情報を知りたいという方は下記のリンクからご覧になれます。
https://igni7e.jp/blog/inbound-tourism-industry
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