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「魅力<活力」の、ビジネスとしてのまちづくり 【biz】

本日はコマーシャル映像の搬入でした。今月末に開業するミニシアターで、本編上映前にスクリーンにかかります。
この3か月ほどは本件に軸足を置き、企画本体であるミニシアターのプロモーションにも力が入りました。

コマーシャルの募集はミニシアターの収益事業の一つです。最近は動画作成のハードルが下がったこともあり、広告主となりそうな方々に

「自分でコマーシャル映像を作って、集客や販促をしませんか」

とオファーできるよう、ミニシアターのオーナー企業に制度設計を申し出て媒体商品化したものです。コマーシャル映像制作のガイド(マニュアル)も分かりやすく作成し、広告料も負担の少ない額に設定しました。
今回搬入の一本は制度の本旨に沿うようサンプルも兼ねて私がiPhoneで撮影し、編集加工やBGMの挿入と、全工程を完了させたものが入っているだけに少し思い入れの強い仕事になりました。
媒体商品としての浸透はこれからです。コマーシャル上映の希望が増えてくれば、映像専門職に外注することがメインになるでしょう。

狙いの一つはここにあります

「地域に仕事を増やすこと」です。衰退する一方の地域をリバイタライズするために必要なのは「仕事」です。

収益を作り継続し、仕事(最終的には「雇用」)を生む

これがビジネスの基本です。ここで言う「仕事」は、例示した映像制作の専門職の仕事のみを指すものではありません。
衰退した街は勝手に賑やかにはなりません。誰かが賑やかにしてくれることもありません。そこにいる人たちが外から人を呼ぶ努力を自らしなければ実現しないのです。但し手段は選ばなくてはなりません。一言で表すならば

魅力より活力

ということ。どこもかしこも地域に人を呼び込もうと「魅力の発信」に力を入れていますが、ともすれば魅力の押し売りにもなりかねません。
人それぞれの物差しがある魅力は定量化できませんが活力は定量化することができます。売上が増えた、来店客が増えたなど明白に。その前段として必要な作業としての本件映像コマーシャルの活用を提示したのです。そこはきちんと考えましょうよと。考えた結果、他の方法を選択するのも大いに結構だと思っています。

本件のクライアント企業にとっては新規事業であると同時に、地域への貢献を視野に入れたのがミニシアター企画です。それを成功させるためにSP専門職として知見を提供しました。
もちろん私にとっては純粋にビジネスですから報酬は発生します。クライアント企業が取り入れやすいよう企画料は成果報酬としましたが、これは成果が上がるとの目算あればこそ。コマーシャルの取り扱い手数料も頂戴しますし、広告主から映像制作の依頼があれば制作費も頂戴します。収益の配分を受けることも制度の一部であり、正当な対価を得る仕組みを作ることも不可欠です。これらがビジネスとして責任を持って継続するための原資となり、次の一手を繰り出すための活力源です。

もしお読みいただいた方の中にまちづくりを志向される方、既に取り組んでいる方がおいででしたら申し上げたい。
そろそろ「ふんわりとした」まちづくりからは、卒業しましょう。



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