バズったフキ(@fumin_kamin)のツイート分析から2020年のtwitter民の心理病理をみる

アルファツイッタラーでおなじみのフキさんがはてなブックマーク系で大規模なバズを起こしていた。
この手のバズった連続ツイートは後半になるにつれてインプレッションが低下するが、後半になっても数字が落ちてない部分が読み手としてのtwitter民に何かしら刺さっているシグナルになり得ると思い、少しだけ興味が沸いたので分析してみることにした。
まずは順を追ってみていくことにする。

フキ(@fumin_kamin)のバズったツイートをみる

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親・不快・スタンダード・自分といったあたりのキーワードがまず刺さっているような感じ。またあるある系のイベントを織り込んでいるのが共感を呼んでいるのだろう。

・親は毒親といったキャッチーなキーワードがあり、被害者意識が強いtwitter民のフックとして有効性を示すものである。
・不快さといういわゆるお気持ちの表明については、いじめられっ子気質なtwitter民にとって大好物な概念である。
・スタンダードは、言い換えるなら普通であることにこだわりの強い日本人社会において息苦しさを感じるマイノリティ気取りのtwitter民においては唾棄すべきものである。付け加えるなら多様性をやたらと標榜するのはそういった普通さといった見えない抑圧から自由でありたいというキャッチフレーズなのだろう(必ずしも多様的でありたいというワケではない)
・自分については、ナルシズムの表明という意味でエゴイスティックであるとこの場合受け取られている印象である。要するにワガママだというネガティブな意味合いである。

バズの起点となったツイートから降っていくと、親・教育・コミュ障というキーワードが含まれるツイートがRT数3,000に戻して増えている。このあたりにtwitter民の求めるニーズの本質が垣間見える感じがある笑
つまり親の教育によってコミュニケーションが不健全に育ってしまったと言った被害者意識や責任の所在を押しつけたいといった弱者意識の発露である。

その証拠に、続けて親子の教育コミュニケーションの話からやや脱線した恋愛コミュニケーション論(および結婚)の話になると途端にRT数が半減、1,500程度に収まっている。求められているのは親子関係のコミュニケーション不良・不調・不健全性の話であって、異性獲得云々といった類ではこの場合イマイチないことが分かる。おそらく内容的に男性票を多く失った部分なのではないか(ちょうど半分だし)

そして最後の性別関係ない親子のコミュニケーション論に話が戻るとRTが2,000台と回復傾向を示すので、やはりtwitter民の求めているコンテンツニーズはこちらなのだ。

総評:フキ(@fumin_kamin)のツイート分析からバズに再現性はあるか

いわゆるコンプレックスビジネスとして、自己憐憫にひたれるような言論コンテンツを提供することで、多くの弱者からの支持を集めることについては高確率で再現性があると思われる。多くの弱者とは2020年の現在で言えば発達障害やメンヘラと言われるような類のクラスタである。彼らは常に自己正当化を求めるナルシスト集団であり、それを肯定する理路を常に欲している。故にそういったコンテンツを提供し続ければ、21世紀前半の教祖になれるのではないか。

…みたいなことを書いた時点で、借◯玉やrei、分かり手など発達障害やメンヘラで宗教ビジネスまっしぐらの連中がすでにいることに気づかされる。願わくば彼らが次世代のアムウェイみたいな社会問題を起こさないことを願い、本稿は終わることにする。

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