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バンド 【完結】

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#ショートショート

スカウト  (ミウ)

【ミウ】  大会はあっけなく終わった。  変な話だが、今まで行ってきたライブの中で一番盛…

井川文文
3年前
7

分からないことだらけ  (マキコ)

【マキコ】  私の話が終わる前にヒロナさんの家に着いてしまった。ただ、一方的に話を聞いて…

井川文文
3年前
4

アナタのためという雨  (マキコ)

【マキコ】  「あなたのためを思ってるの」  心を乱してくるのは、私のことを分かった気に…

井川文文
3年前
12

スタイル  (ミウ)

【ミウ】  ヒロナがどこまで考えていたのかは分からないが、「各々が曲作りをする」という課…

井川文文
3年前
4

歌詞の冒険  (マキコ)

【マキコ】  入道雲がクッキリと見える。セミの姿は見えないのに、そこかしこからセミがジリ…

井川文文
3年前
5

暇つぶし (ヒロナ)

【ヒロナ】  負けず嫌いが好きだ。  ライブハウスでの演奏が終わってから、マキコちゃんは…

井川文文
3年前
12

マキコの存在2 (ミウ)

【ミウ】  やっぱり、違う。  確かにマキコには華があり、歌も力強くてバンドにハマっている。初ステージとは思えないパフォーマンス。度胸もあり、人前に立つことで練習以上の力を発揮することができる。スター性も充分だ。  観客もマキコのエネルギーに引っ張られ、会場は大盛り上がり。「HIRON A’S BAND」の可能性を大きく広げることができた。  でも、アキから歌を取ってはいけない。これだけは守らないといけないと思った。アキが生み出した曲は、アキのモノで、彼女のアイデンティテ

マキコの存在 (ヒロナ)

【ヒロナ】  「今日から新メンバーのマキコちゃんが参加します。新生『HIRON A’S BAND」を…

井川文文
3年前
4

会話 (マキコ)

【マキコ】  眩しくて、暑くて、独特の匂いがした。  アキさんがスラスラと曲紹介をしたこ…

井川文文
3年前
9

寄りかかりたい (ミウ)

【ミウ】  「ライブハウスって初めてきた。応援してるね、楽しんで!」  中草くんはクリス…

井川文文
3年前
3

ボクのハナシ(ヒロナ)

【茂木ヒロナ】  「ひとまず、聴いてください。『ボクのハナシ』」  アキちゃんの言葉がマ…

井川文文
3年前
6

ひとまず。(ミウ)

【緒方ミウ】  三年生の合唱が終わり、会場の空気が緩んだのが分かった。順位や優劣を付ける…

井川文文
3年前
2

私と誰かと音楽と(ミウ)

【緒方ミウ】  音楽祭が始まり、午前中のうちに一年生の合唱はおわった。  バンドではドラ…

井川文文
3年前
4

本番前のざわつき(ミウ)

【緒方ミウ】  会場は想像の3倍は大きかった。二階席まであり、1000席をゆうに超える大ホール。一階の前方席に2・3年生。二階席前方に1年生が座り、あとは家族や地域の一般客で客席が埋まっていた。少しずつライブ慣れをしてきたと思っていたが、空間の広さに急に緊張感が増してきた。  「流石にこの大きさは緊張してきたかも・・・」  「大丈夫、僕の方が緊張でヤバいから」  「え? そのどこらへんが大丈夫なの?」  中草くんと付き合って半年が経とうとしていた。同じクラスで、学年でも人