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Steal with pride プライドを持って盗め vol.733

ええ言葉ですね。

Googleの中ではよく使われている言葉のようです。

ここでいうプライドとは、己の信念やミッション、目的、敬意と置き換えることができるでしょう。

この文化って教員集団の間では絶対に必須の考え方だと思います。

なかなか広がりはしないのですが、、、。

今日はこの言葉を胸に刻み感じることを書いていきます。


イメージの先行と目的の不透明さ

この言葉、もしかしたらあまり気持ちよく感じない人もいるのかもしれません。

盗むという言葉がマイナスの印象があるために、受け取りづらいかもしれません。

ただ、盗むという部分は別に相手から奪う、あるものを取り、自分のものにするという意味ではありません。

いいことや参考にすべきことは真似て、自分の中にも取り入れろ。

こういった意味です。

まさに学ぶという言葉の原型にもなっている真似ぶに近いものなのではないでしょうか。

イメージとしては悪い感じが先行してしまいがちですが、目的はどこにあるのかを考えれば、プラスもマイナスも正直どうでもいいようにすら感じます。

秘伝のタレを全国規模に

先生のオリジナルの教材やパワポ資料など、作り込まれた数々の教具を皮肉って秘伝のタレなんて呼ぶことがあります。

自分1人で隠し持って、お気に入りの後輩教員などにはこっそりとシェアする。

まさに企業秘密の秘伝のタレのようです。

確かにその先生が丹精込めて作り上げてきた資料ですので、大事にしたい気持ちはわかります。

ただ、その資料を全員が使えてどんどんとグレードアップしていければなおよくなるに違いありません。

こういったものを隠し持っている教員の多くが自尊心に飢えており、周りからの賞賛を欲しているのです。

ただ、世の中はどんどんとオープンソース化されています。

最近ほとんどの人が使い始めているスライド作成ツールCanvaだって、個々に作ったテンプレをアップロードし、みんなで使いましょうというプラットフォームを作っただけです。

そうすると互いにじゃあ自分もとなりやすいはずです。

ツールからやり方も、そして守破離

これまではそれこそスライドなどのテンプレが共有されているだけでしたが、どんどんとICTが発展してきて今ではそのやり方や使い方まで共有されるようになっています。

そうなると名物先生しかやってこなかった数ある実践が全国各地で行えるようになるため、当然子どもたちへの教育環境は良くなるはずです。

しかし、ICTを通して伝わっていったそういった実践はどうしても目的部分の浸透が希薄になり本来の良さをかなり削り取られたような実践になりがちです。

ここが今度の、今の課題でしょう。

これまで素晴らしい実践を誰がどのように何のために行うのか。

行う人物は毎回異なりますし、生徒も異なります。

そういった時に効果的に行うためには、教員自身の守破離を意識した研鑽が絶対に必要になってくるのでしょう。

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