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『DIE WITH ZERO』限りある人生をどう生きるか vol.535
今回の読書会の題材本は『DIE WITH ZERO』。
「ゼロで死ね」という何とも激しいタイトルですが、お金の使い方について書かれた本となっています。
死ぬ瞬間には自分の財産のすべてを使い切り、何もない状態で死ねという意味です。
何とも無謀かつ大胆な内容だと感じるかもしれませんが、一理ある内容でもあります。
この本を読んで私は自分の中にある2つの側面を見つけました。
今日はこの本を読んでの感想を書いていきます。
ないは不安、使うも不安
![](https://assets.st-note.com/img/1669444074497-YNPimOe7Cg.png)
この本を通して最初から最後まで変わらなかったのは、とにかく死ぬまでにお金を使い切れという点、人生のどこかで収入に対して支出が増えるように工面しろという点、そして使うのであればそれは早いに越したことはない。
この本の内容も十分に理解できますし、それも一つの見方で大事な要素だと思います。
自分が死ぬ瞬間にお金が余ったとしていたら確かにもったいないなと感じてしまいます。
年を取ってから、お金を使ってスキーやスノボ、テニス、ロードバイクを下としても、若年期の楽しみとは全然異なるものになっているであろうこと。
すべてを理解した気にはなっていますが、いざ自分がその立場にという風に考えるとやはり不安なものです。
例えば、今の私はとにかく自分の認知限界のギリギリを責めたような学びをしたいと思っています。
自分にとっては半分近くが分からないで埋められているような学びです。
その学びのための時間を全く割けていないというと、それはないのですが一日に占める時間はやはり数時間。
満足のいくほどはとれていません。
となったとき、やはり今のうちに仕事を辞めてその学びを始めるべきなのか。
そこをとにかく目指すべきなのか。
堅実な自分とやりたいことをやれという自分、そしてやりたいことが見えているのに、本当にそれが心からやりたいことなのかと自信を持てない自分。
そんな自分の中にある2つの側面を見た気がしました。
若年期の経験をお金で買う
![](https://assets.st-note.com/img/1669444096566-zSTt0qgEtu.png?width=800)
上でも記載しましたが、やはり若さ程価値のある者はない。
ありとあらゆることが年と共に減衰していってしまう。
これは、この本の中でも私自身の経験からも感じる部分があります。
例えば、高校生時代はほぼ毎日のようにテニスをしていたのですが、最近では2月に1回出来るだけでも満足してしまう自分がいます。
他にやりたいことや趣味があるからといったように、選択肢が増えたという理由もあるかもしれませんが、それでもほかの何かに対しての意欲は薄れているのかもしれません。
特に体を動かすというものに関しては、選択肢の上位から最近は外れてきてしまっているような気すらします。
ちょっとした恐怖を感じます。
また、経験にしても同じでしょう。
私は大学生の頃、卒業旅行と称して2つほど印象的な旅をしました。
一つは一号線をたどって東京から大阪まで行くというもの。
男二人の旅でしたが、非常に過酷かつ達成感に満ち溢れていたのを今でも覚えています。
もう一つはタイへの旅行。
文化の違い、価値観の違い、途上国と先進国の違い、さまざまな違いをまざまざと見せつけられました。
この2つの経験は今でも私の中で色濃く残っています。
自分の最後はどこか、どんなチャレンジを見据えるか
![](https://assets.st-note.com/img/1669444119240-ue82cKsHVI.png)
本書でも触れられていましたが、私たちは終わりのないと思い込んでいる世界の中で生きているからこそ、このように”将来やりたいこと”、”いつかはやりたいこと”、”お金、時間があったらやりたいこと”を無視し続けてしまうのでしょう。
かといって、経験したほうがいい若年期に自分の終わりなど想像できません。
なおかつ、この日本においては非常に経験にどん欲に前に突き進むというのは難しいように感じます。
当たり前から外れるのをとことん嫌う集団の中、自分の信念やりたいことをとことんつき進められるのは相当な異端者だと思います(異端者が悪いとか慣れないと言っているわけではなく、そういう風習があるように感じます(笑)。)
さらに、自分の命が自分だけのものでなくなると途端にそれすらも選択肢からは外れるでしょう。
今はできないなと思っていることは、本当は今しかできないなんてことがざらにあるのでしょうね。
これはお金の使い方ではなく、まさに命の燃やし方。
どこに最加熱期を持ってくるか。
改めて自分の人生を考えさせられる本でした。
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