『パラダイス -人生の値段-』何にも変え難い価値あるもの vol.748
先日Netflixで公開されたばかりの映画「パラダイスー人生の値段ー」を観ました。
自分の寿命に価値をつけられる近未来、そこでは一体価値観はどのように変容していくのか。
自分の寿命を莫大なお金に変えられるとしたらあなたはどうするのか。
この映画を見ての感想を書いていきます。
私利私欲は何にも抑えられないのか
正直胸糞映画でした。
終わりが何とも言えない。
結局のところ全員が私利私欲のために動いてしまう、人間の欲は抑えられないのか。
果たしてそれはよくとは言えない別の何かなのか。
自分の寿命を手に入れるためにわざと事故を装ったり、自分の最愛の妻のために全く関係のない家族を巻き込んだり、自分の寿命を取り戻すために何の関係もない女の子をさらったり。
そして最後は誰も幸せにならない終わり方をする。
一つの技術革新がこうも私利私欲を突き動かし、貪欲な私利私欲を生み出すのかと考えると、正直胸糞悪くなりました。
終わりがあるから価値がある
それでは、この映画のように寿命をもし買える世の中になったらどうなるのでしょうか。
今と同じ価値観で私たちは互いに接することができるのでしょうか。
命や人生というのは終わりがあるからこそ価値があるのだと思います。
与えられた時間の中で、その人が何を残すのか、そこに美があるのではないでしょうか。
綺麗事と言われればそうかもしません。
しかし早々に若くして亡くなった歴史上の偉人たち。
彼らに永遠の命を与えたとて、よりさらに発展的な何かが生まれるとは到底考えにくいのです。
むしろ今残されているものよりも劣ってしまうのではないか。
全くもって確証はありませんが、そんな気すらしているわけです。
窮地にある時何を大切にするのか
この映画の中ではほとんど全ての人が窮地に追い込まれました。
窮地に追い込まれたからこそ、それぞれ自分の欲が出てしまったとも言えるのかもしれません。
私も同じです。
窮地に追い込まれれば人のせいにしたり自分だけを大事にしてしまおうとしてしまいます。
本当はそうではなくて、こうありたいという人物像はあるはずなのに。
そんな人間になるためにはどうすれば良いのか。
普段からの行動を心がけ、自分を心から変えていく以外に方法はないのかもしれません。
与えられた時間の中でどう生きるのか。
そんなことを考えてみました。
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