クリスマスみたいなことしてる

 今日は手作りフライドチキンを作った。牛乳と塩コショウと余ってるスパイスを入れれば作れることが分かったのは大きな収穫だと言える。もちろんケンタッキーには遠く及ばない味だが、家で作ったと考えれば上出来だと思う。

 それにしても、家でする揚げ物は上手くいかないものである。揚げ物は油の量と火力が正義、特にトンカツなんかは特にそうだ。その上スジを切るという知識がないと絶対に成功しないのは神が面白半分で仕掛けた罠としか思えない。
 今回のフライドチキンも失敗した。外側だけゴリゴリに固くなってしまった。調べてみたところどうやら火の通し過ぎらしい。ネットでは散々イギリスの食文化をネタにしてきたが、親の仇みたいに火を通してしまった僕はもう彼らを笑えない。

 そりゃ僕だってオトナなのでこれしきの失敗で凹んだりしない。しかしご飯の失敗というのは意外と後から効いてくる。旅行の最後、飛行機や新幹線に乗る直前でホテルの夕食が美味しくなかったことを思い出し、疲れも相まってブルーになるなんてこともある。
 現に揚げた直後は達成感もあって「初めてだしこんなもんか」と思えていたが、今は食感の悪い鶏肉にイライラしている。味付けは上手くいっただけに尚更だ。
 そして何より料理を失敗したエピソードとしてもインパクトが弱いのが一番ムカつく。
 


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