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【新しい働き方LAB:幸福学】活動報告①:「カレンダー・マーキング法を実施して」私は何に幸せを感じているのか。

本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の活動の一環として、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。

新しい働き方LAB

指定企画「幸せを追求した活動で、幸福度は高められるのか」に参加中です。私の【実験計画書】はこちらです。ぜひ、ご覧いただけると嬉しいです。

今回は、2022年6月13日~6月27日まで行った「カレンダー・マーキング法」を実施して得られた結果についてまとめています。

「カレンダー・マーキング法」とは

1日の終わりにその日を振り返り、「〇(良い日)・△(どちらでもない日)・×(悪い日)」の3段階で評価する方法です。

主観的幸福度を継続的に自己管理する方法として開発され、主観的幸福度の向上が期待できるという研究報告もあります。(出典:佐伯政男,前野 隆司.主観的幸福度のセルフレコーディング手法の開発─カレンダー・マーキング法─.行動経済学;(3)2010,146-152.

課題図書の「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」P80-81を読んだときに、毎日の「〇・△・×」の評価とともに、そう感じた理由を記録することで「自分が何に幸せを感じられるか」「自分はどれくらい幸せか」を気づかせてくれるとあったため、実践することにしました。

「カレンダー・マーキング法」を実施しての気づき

本によると「カレンダー・マーキング法」を実践して、誰しもが自分の幸福感について気づきがあるわけではなく、気づきがある人とと気づきがない人に分かれるそうです。

6/13~6/27(15日間)の結果

◇約9割の日で「幸せ」を感じていた

・「〇(良い日)」の日:13日間
・「△(どちらでもない)」の日:2日間

当初、「×」もしくは「△」ばかりだろうと予想していました。しかし、予想に反して「〇」がほとんどでした。

当初の予想よりも「幸せ」だと感じる日が多かったのは「幸せのメカニズム」を読み、「幸せ」はあくまで主観的幸福だということを知ったからだと思っています。自分が「幸せ」だと感じられれば良いということを知り、「〇」をつけることへのハードルが下がった気がします。

◇私が「幸せ」だと感じたできごと5つ
「〇」がついた日の理由をみると、次の5つのできごとに分けられました。

➀ コミュニケーションの機会、活動参加
・LINEやTwitterでポジティブに自分の意見を伝えられた
・悩んでいること、迷っていることを電話や対面で相談できた
・わからないことを前向きに助けてくれる人がいて、自分も前向きに頑張ろうと思えた
・教えてもらえるのが嬉しい。仲間と一緒にスポーツや活動する時間が楽しい。
➁ 目的のある外出
・「食べたい」と前から思っていたものを自分の足で出向いて食べに行った
➂ 「推し」の応援

・好きなYoutuberのライブ鑑賞とチャット参加
④ 新しいことへの挑戦、目的の達成
・初めてのアプリに挑戦した
・もくもく会に参加した
・今日の目標としていた仕事のノルマを達成できた。達成したらしたいと思っていたことに時間を割けるのが嬉しい。
 子どもと一緒に活動できた、向き合えた
・子供が行きたいと言っていたところに一緒に行けた、やりたいということを一緒にできた
・子供が頑張っている姿を見れた、成長を感じられた

活動への参加、外出、誰かの応援、相談など、外に出て行動すること、人とコミュニケーションの機会を持つこと、新しいことをやってみることに幸せを感じているという結果に。

◇「◎」の日は、忙しかった日
自分で勝手に「◎」をつけた日が1日ありました。その日は1日中外に出て活動していた日です。ほかにも印象に残っている日は、朝からやることがたくさんあって忙しかったけれども充実していた日でした。

その忙しい日に活動したことは「掃除・洗濯・料理・仕事」などの毎日行っている家事全般や仕事ではなく、PTAや自分で行こうと決めた活動など、毎日のルーティンにはない新しい経験を得られる活動をした日でした。

◇「△」の日は、とくに何もしなかった日
反対に「△」のついた日は「1日中家で仕事をしていた」「特に予定が何もなかった」というように、変わり栄えがなく、感情の動かない1日でした。

「カレンダー・マーキング法」の結果から、幸せになるための行動を考える

「カレンダー・マーキング法」から、私は新しい経験を得られる活動への参加、外出、誰かの応援、相談など、外に出て行動すること、人とコミュニケーションをとることに幸せを感じていることがわかりました。

私が幸せを感じる活動と、「幸福学」のキックオフで前野教授が言われていた『つながりとやりがい』。この2つをヒントにして、これから11月までに実践する「私の幸福度を高めるための活動」を提案します。

◇私の幸福度を高めるための活動提案4つ

➀ 人がいる場所に出かける
 ・仕事はコワーキングスペースや図書館を利用して、人との交流、会話の機会を持つ
 ・食べたいものや行ってみたいところに、家から出て足を運んでみる
➁ 新しい活動へ参加し、楽しむ
 ・オンラインも含めて自分が参加できる形で新しい活動へ参加する
 ・活動参加時は楽しむ、自分にできることはやるのスタンスで臨む
➂ 「推し」活
 ・自分の好きなYoutuberや新しい働き方LAB研究員を応援して、成功や成長を一緒に喜ぶ
④ 子どもとの時間を大切にする
 ・平日の夜寝る前の絵本の時間、休日の朝の公園の時間は子どもと一緒に過ごす

「カレンダー・マーキング法」のメリットと心の変化

「カレンダー・マーキング法」で毎日を振り返る作業によって、新たな気づきが生まれると同時に、幸福度を毎日つける作業を行うことで「今日も私幸せだったんだ」と自分自身の幸福度を高められるメリットを感じました。

そして、「カレンダー・マーキング法」を通して『毎日の小さなできごとに幸せを感じられることが幸せ』と思えるようになりました。

今までの私はこうでした。

・外に出るのは面倒
・PTAとか面倒すぎるからしたくない
・みんなと一緒に運動は面倒くさそう
・極力、人と会いたくない
・誰ともしゃべりたくない
・応援したいけれども恥ずかしいし、見ているだけでいい
・悩んでいるけれども相談するのが面倒だから自分で何とかしよう

すべてが面倒でコミュニケーション、活動、外出を避けてきた。今「幸せ」を感じることとは真逆の行動ばかり。

実際に、自分が幸せに感じることを振り返ってみたら、自分が今までしてきた行動とは真逆の行動だったのです。

「できない」「苦手」と思って今まで避けてきたことを、今の自分は達成できているという自信がつき考えが変化してきているのかもしれません。

「カレンダー・マーキング法」の今後の方針

ほぼ「○」の日ばかりだったので「1.2.3.4.5」と数字の5段階評価にしようかと考えました。

けれども、その日1日が終わって「○」とつけられる喜びが幸福度を上げてくれるんじゃないかと思ったのです。「○」がたくさん並んでいるノートを見て、自分は「幸せ」を感じていたのではないかと。

なら!と、もっと「幸せ」になりそうな「💮」と「◎」を加えて、1日試してみました。すると、ノートをつけるのが少し苦しくなりました。

シンプルだからこそ「○」がつけやすい。「△」でもない、「×」でもない、今日は「○」の日だ、とつけられる気軽さに気がつきました。
そのため、「○・△・×」をベースに、特別ハピネスを感じた日は「◎」とします。


私は「毎日、幸せだったんだ」と思える変化がありました。興味のある方は「カレンダー・マーキング法」をぜひ、試してみてください。




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