すべての子どもが学びやすい環境づくり「今の自分だからできること」をめざした結果 【自主企画】#研究報告書・最終報告
新しい働き方LAB・第3期では指定企画【the Port kakegawa × CreativeLAB × ワークキャリア】 〜掛川市後援〜とともに、自主企画にも参加しました。
今期の自分のテーマは「コミュニティ」。
指定企画でもコミュニティ部として活動させていただきました。
◆実験の目的と背景
自主企画のテーマは、フォローが必要な三男の子育てを通して常々思っていたこと。支援が必要な子どもの保護者・支援者・子どもが繋がれる場づくりです。
子ども・保護者・支援者すべてが自分の持ち味で自分を誇れるように。
みんなが参加できて、それぞれが自分の得意や挑戦を発表し、情報や想い、作品を繋いで結び、地域のコミュニティへと繋ぎ結ぶ「サイト制作」を打ち立てていました。
◆実験内容
当初の計画では、サイト制作に必要なコンテンツ案を出し、自分でつくるもの、外注するものに分けて実際にコンテンツ制作を進めていくという方針でした。
◆実験結果
サイトに関することは何もしないまま10月がやってきました。
この企画は実は去年から始まっているのです。やったことといえばWordpressを練習がてら時々触るくらい。
これではまた何も進まないまま2年間が終わってしまう!!
「何か一歩でも進むことをやりたい」と思って臨んだのが10月のディスレクシア月間です。この参加を機に、方向性が大きく変わることとなりました。
10月:「ディスレクシア月間」への参加
三男が抱える読み書きの苦手さ。LD(学習障害)という学習の苦手さの中の文字と音の結びつきの弱さを持つディスレクシアを知ってもらおうと試みました。一部のスライドを紹介します。
このイベントを通して、今抱えている状況を共有することの大切さや、伝えることで聞き手から得る反応を大事にしていきたいと思うようになりました。
そこで、X(Twitter)を眺めていて目に留まった1つのアカウントに、無謀にも「一緒に発信していきませんか」とお誘いをかけて実現したのが、12月に行ったスペース配信です。
12月:スペース配信「読み書きが苦手な子の母であるST&OTの本音トーク」
普段の学校とのやりとりの仕方や思うこと、そして先生への感謝の気持ち。
子どもの様子を積極的に先生に伝えて、先生と一緒に子どもが学習しやすい環境を整えていきたいということをお話しました。
コミュニティに慣れたい部を立ち上げ
私の「コミュニティに慣れたい」という想いだけで立ち上げた部活です。
当初は自主企画との連動は全く考えていませんでしたが、この部活で皆さんと一緒にZOOMに慣れる練習を楽しく行わせていただいたこと、ほかの研究員の方々が、自主企画を着々と進められている姿を見ることで勇気をたくさんいただきました。
指定企画の定例会で話す機会をいただけたことも含めて、人前になるべく出ないで済む方法としてサイト制作を考えていた私が「ZOOMやスペースを使って人前で話してみようかな?」と行動起こせるまでつなげてくれたと思っています。
◆今後の展望
今後も読み書き苦手の子の母であり、リハビリテーション専門職である私たちの等身大の声を共有し続けていきたいと思っています。
月に1回スペース配信を行いながら、ZOOMで保護者の日頃の悩みや想いを共有できる場をつくることも考えています。
ゆくゆくは、学校の先生やそのほかの支援者とも交流を広げ、子どもたち一人一人が学びやすい環境づくりを行っていきたいと考えています。
◆考察・まとめ
自分にとっての新しい働き方につながったか
三男が生まれてから、それまで細々と続けてきた作業療法士の仕事を辞めて、在宅でできる医療ライターの仕事に変えました。いつか戻る、いつか戻れると2年前に働けるチャンスがやってきましたが、しばらくして三男が学校に行けなくなり、子どもも私も落ち込むばかりの日が続きました。
そのとき「自分も自分の家族も幸せにできていない私が、仕事を通じて人を幸せになんてできない」と現場を離れ、在宅で子どものフォローをしていくことを決めました。
最初の1年は現場で働けないことをコンプレックスに感じるばかり。
今年はライター業で収入の柱をつくり「今の私の状況だからできること」をやりたいという想いがありました。その一歩が踏み出せた半年間でした。
想いを共有できた人数
数値化する以上、しっかりとカウントしなければならないのですが、アバウトですみません。
・ディスレクシア月間イベント2日間:約8~9名
・スペース配信:約10名
計:約18~19名
スペース配信100人共有をめざします。
運転席に座ってみて変わったこと
イベントに踏み出すまでの怖さや不安は計り知れず大きくて「やる」と決めるまでの葛藤の時間は非常に長かったです。しかし、温かく見守ってくれる参加者しかいないあたLABの場。ここでやらなければ一生やらないだろうと思い、踏み出しました。
踏み出したという自信、何とかやり切ったという安堵でスペース配信に踏み切る決断までは意外と早く進みました。
1回踏み出すと意外と「失敗したら次に活かそ」ぐらいの軽いスタンスになってくるものです。
私の場合は1人ではなく、本当に素晴らしいパートナーを得たのもあると思っています。
今は子どもたちとの生活を大事にしながら「自分も生きる」を実行していきたいと思います。
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