鉄瓶を飼う。
以前「鉄瓶のお湯が不味い!」と記事にしました。
私が間違ってました。
私の育て方が悪かっただけで鉄瓶は悪くない。
鉄瓶は「買いもの」ではなく「飼うもの」「育てるもの」だったのです。
植物が手をかけると綺麗な花を咲かせるように、
動物が可愛がると懐くように、
鉄瓶は手をかけるといい味を出します。
本当に、不味かったのです。
(なので黒豆を煮るときに鉄卵の代わりに蓋を使う以外はほぼ飾り物になっていた)
我が家に来てかれこれ3年目になりますが、「不味いなぁ」とお湯を沸かすたびに思っていた。
そこへ飛び込んできたこの記事
もしかしたら、私の鉄瓶はまだ成長途中なのかも?
それから毎日、1日4~5回、水を入れて沸かしては捨て、沸かしては捨て
繰り返すこと2週間。合計50~60回
はい、お湯が美味しくなりました。なってきました!
2週間前
2週間後
見た目ではちっともわかりません。
そうか、鉄瓶が不味いのではなく、私の育て方がまずかったのか。
50~60回、お湯を沸かして捨ててを繰り返した鉄瓶はいいお湯の味を出していた。
一応、Google先生に聞いて検索して使いはじめ
「2,3回沸かしてから使うといい」というので、その通りにしたけれど「不味い」
私の鉄瓶は「2,3回ではなく50~60回」手をかけてほしかったようです。
子育てだって、どれだけ手をかけて欲しいかは子どもによって違う。
鉄瓶だって、もっと手をかけて欲しい鉄瓶もあったのでしょう。
まろやかなお湯になりました。
しばらく沸かし続けても不味くならない。
ステンレスは安定のステンレス。
何度沸かしてもまろやかにはならないが、きちんと味のないお湯になる。
鉄瓶も小さいのと、大きいのではお湯の味が違う。
鉄瓶は「買い物」ではなく「飼うもの」だったのか。
毎日水をやって(入れて)手をかけて(沸かして)育てていく。
古道具で買った小さいさびさび鉄瓶は、誰かが躾けたあとだったので最初からいい味。
大きい鉄瓶は、私が育てて躾けて味を出して行きましょう。
変わらないことを求めていくステンレス。
手を入れて変わることを求める鉄瓶。
道具もいろいろあるんだなぁ。