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Q:医療保険はいつからいつまで入ればいいの?Ans・・

「日本は国民皆保険なので、民間の医療保険は不要だ」という意見もありますが、それでも入院や手術の時には保険から給付金が出ると嬉しいもの。
なので、民間の医療保険に入る人が日本では多数派です。

そこで気になるのが、どれに入ればいいの?、というのと同時に
いつから入ればいいの?
いつまで入ればいいの?
ということ。
一応FPなので、試算してみたのですよ。

Ans.
できるだけ早く入ったほうがよくて、
要らないと思えるまで入ればいい。

客観的なデータとして、生命保険文化センターが3年ごとに実施している「生命保険に関する全国実態調査」の結果を載せておきますね。
医療保険(医療特約、医療共済)などの加入率って高いのですよ。

生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%、医療保険の加入率93.6%、

生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査

生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査
生命保険(個人年金保険を含む)の加入状況 (PDF:0.99MB)https://www.jili.or.jp/files/research/zenkokujittai/pdf/r3/p003-043.pdf

世帯主と配偶者を分けて入院したらどのくらいもらえる保険に入っているか調べているのですが、おおむね5千円~1万円くらいの保障に入っている人のボリュームがどちらも多くなっています。
(90歳以上はサンプルが少ないです)

気になるのが保険料と総支払額。
シンプルに入院したら○円もらえるという保険に、20歳、40歳、50歳、60歳で入って、80歳まで保険料を払うとしたら?(ある保険会社の男性の例)

一番総支払額が安いのが、20歳で入るとき。
20歳で入った方が60歳で入ったときと比べて15万円ほど総支払額が少なくなる。
入院は60歳を超えるころからが多いから、そのぐらいの差額だったら入院する頃になって入ってもいい?
ところが違ってくるのが保険料。
同じ保障で、
20歳では年間の保険料が1万5千円ほど。
60歳では年間の保険料が5万3千円ほど。(国民年金分のほぼ1か月)
実際に入院して保険をもらうようになるのは60歳以降が多い。
収入が決まってくる年金暮らしになって、年金の1ヶ月分が保険料に消えるのは痛い。
それと、忘れちゃいけないのが入院した時の経済的ダメージ。
現役世代で入院すると収入が減りますが、年金暮らしでは収入は変わらない。
出費は同じでも、入院した時にダメージが大きいのは現役世代。

リスクに備える方法は保険だけではないから、保険が不要と思うのなら入る必要はないが、入ろうかと思うのなら、早く元気で若いうちに入ったほうがいい。

保障は変わっていくからよくなってからにしようか、とか迷いますよ。
(保険をよく知っている人ほど迷いますよ)
医療保険も各社1年半~2年くらいのサイクルで改定があります。
入院の保障なんてその典型例ですよ。

何日入院したら給付金がもらえるかの変遷は、
昭和から平成に変わるバブルの頃・・20日入院したら1日目から給付金(19日だと0)
平成直後・・8日目から給付金
平成初期・・4日後から給付金
平成中期・・1泊2日から給付金
平成後期から今の主流・・日帰り入院から給付金 

手術の給付金も
以前・・88種類の手術限定で給付金
今の主流・・健康保険適用の手術であれば給付金をもらえる

40年くらいの間にこのように変わりました。

これからも変化はあるでしょうが、
日帰り入院から給付金がもらえて、
健康保険適用の手術だと手術給付金がもらえる、
健康保険に追加するというイメージの保障が欲しいならこれくらいで妥当では?
(倍率や条件、一時金などは保険会社によって違っています)

20歳の時に、40年後の60歳以降の入院に備えるイメージは中々わきません。
よくない場合の「もしも」を考えるのは楽しくない。
でも、投資や保障など、時間を味方にできるものは時間を活用した方がいい。
(夫40年加入してはじめて給付金をもらいました)
そして、60歳、70歳になって資産状況や社会情勢が変わってきて、
リスクに対して保険は不要だと思えばやめればいいし、
基本保障として必要だと思えばそのまま加入を続ければいい。

医療保険は、入るなら早く入って、要らなくなったらやめればいい。


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