ぼくが全てを忘れた時、君が喋れなくなった時
#13 書き手:アケルとクレオ(対話)
ぼくは昔から怖いものがある。死ぬことと、忘れてしまうこと、このふたつだ。
元々感覚過敏や動きすぎてしまう性格のせいで、脳がとことん疲れてしまうことがある。
そんな時、ごく短い間だけど、解離…ひどくぼーっとして、まるで分厚い潜水服を着ているような…自分という存在が曖昧に感じる時がある。
いつもならすぐに出てくる言葉、昨日の夕食…そして、隣に座っているこの青年は誰なのか。
思い出せなくなる。
元々脳がこうしたバグを起こ