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療法士が就職先で重要視するポイントのアンケート結果 〜新卒者と既卒者の比較〜

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新卒者と既卒者の就職についてまとめてみた,いえやすです🤗

療法士の就職活動で,何を基に考えて就職先を選んでいるのか,なんとなく頭の中ではイメージがあっても,形としてはみたことがあまりないので,簡単にまとめてみました.
新卒者の結果と既卒者の結果を比較しますが,人数等の基本属性が異なること,アンケートの聞き方は両者で異なる前提でご覧ください.
なお,回答結果は回答者の主観的な感想であり,それが就職活動で本当に重要であるのかはまた別問題であることもご理解ください.本当に重要であるのかは,自分で考えて判断する必要がある内容ですね.1つずつの項目について,私の考え(→で)も述べたいと思います.

①新卒者
調査人数:30名

問1.最も重要視する項目は何か?以下項目より1つ選択してください.
自らの成長が期待できる
教育システムが充実している
職場の雰囲気が良い
著名で尊敬できる上司が多い
切磋琢磨できる仲間(同期)が多くなるような施設
福利厚生(住宅手当等)の充実
会社の理念やビジョンが共感できる
年収が高い
休みが多い
その他

第1位
職場の雰囲気が良い:50%

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→職場の雰囲気を見抜くのは,1回の施設見学では困難ですね.1回の施設見学でわかる雰囲気の悪さは本当によくない職場だと思います.その職場で実際に働いており,信頼できる平社員の療法士の話を聞くことをおすすめします.ですが,雰囲気を作るのは,就職したら自分もその要因になるわけです.就職後,自分自身も職場の良い雰囲気を作る覚悟は必要です.


問2.2つ目に重要視する項目は何か?を1つ選択してください.
教育システムが充実している:17.9%

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→新卒者にとって重要な項目です.「自らの成長が期待できる」ことにも重複しますけど,新卒者は周りの環境・先輩に影響されやすいですから「この職場は非常に学べる!」と感じた施設に飛び込んでください.ただ言えるのは,成長できない職場はありません.そのため,教育システムの充実とは具体的にどの部分であると判断したのかを,他施設とも比較しながら選び抜いてもらいたいです.


問3.3つ目に重要視する項目は何か?を1つ選択してください.
切磋琢磨できる仲間が多い,著名で尊敬できる上司がいる,福利厚生の充実,:14.3%

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→尊敬できる上司や同僚が多い職場が良いのは間違いないです.これも,その職場で働いている人に施設見学以外の時間もお願いして話をきいてみましょう.私の主観ですが,病院における福利厚生は大差ないですから,あまり気にしなくてもよいです.学校にとめられるぐらいの極端に悪い施設のみ除いたらよいと思います.


問4.4つ目に重要視する項目は何か?を1つ選択してください.
自らの成長が期待できる:14.3%

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→解説は問2と同様です.


問5.5つ目に重要視する項目は何か?を1つ選択してください.
切磋琢磨できる仲間が多い:21.4%

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→解説は問3と同様です.

問1〜5をまとめると,問2以降の回答は優先順位が同列な項目が多く,明確ではないことがわかりました.


②既卒者
調査人数:123名

問.転職を考えたときの理由を教えてください.

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※引用元↓


第1位(29.0%):より専門性のある機関にキャリアアップしたかったため
→良いことだと思います.数年働くと,より専門的な分野に挑戦したい気持ちになることがあると思います.ですが,転職する前に考えたいこととして,
・今の職場で,自身が興味ある専門分野は本当に学べないのか?ないとしても新設できないか,上司に相談しているのか.
・専門的な分野に挑戦する前に,そもそも自分自身が専門性・強み・武器を有しているのか?
があると思います.
隣の芝は青く見えるものでしょうし,慎重に考えた方がよいです.


第2位(14.0%):そもそも,療法士の働き方に疑問を感じた
→気持ちはわかりますが,自分が何をしたいのかある程度定まっていないと一生迷い続けると思います.解決する気がないのに,疑問だけ感じていても不毛です.
疑問を持つことは良いですが
「それに対してどうやって解決するか?自分のためにも,職場のためにもなる解決法は何か?」
を考えて,行動することが重要と私は考えます.
文句ばっかり言い続けて動かない人が一番厄介です.


第3位(12.0%):スタッフとの関係がうまくいかない
→実質,これが一番多い転職理由と私は考えます.
スタッフとの関係性がうまくいかない理由の半分は,うまくその環境に適応できなかった自分自身です.
相手の性格や行動を変えることは難しいでしょうから,「自分の考え方・動き方を変えた結果で,相手が変わる」と考えたほうがよいかなと思います.


第4位(10.0%):給料に不満があった

→そう思うことはあるでしょうけど,それをわかったうえで,求人票をみて入職を決めたのは自分です.入職前に考えるようにしたいものです.あと,逆に「いつまでに,どれくらい」昇給したら満足なのかを考えないと,これも終わりのない不毛な悩みです.明確にその辺の目標を考えたいものです.


第5位(5.0%):ヘッドハンティング
→他称のヘッドハンティングであれば良いと考えます.本当のヘッドハンティングであれば,交渉権も持てるでしょうから,理想の転職方法だと思います.

いかがだったでしょうか.
新卒者と転職者では,就職先の決め方が少し異なることがわかりました.

私の考えを含めると,
・新卒時代は,優秀な上司・同僚が多い環境を探して,とにかく明らかな自己成長ができる環境に就職することがおすすめです.お給料や福利厚生は,極端に悪くなければどこでも良いです.

・既卒者の転職活動は,交渉権をもつためにも,自称ではなく他称(本当)のヘッドハンティングされることが重要です.ヘッドハンティングされるためには,客観的な専門性があること,人間的にも信頼感・期待感があることが重要と考えます.そして,自分の中でのキャリアアップの定義をしっかり決めて,つきすすむことが重要と考えます,自戒を込めて.

療法士の皆さんお就職に,少しでも役立つ情報となれば嬉しいです!

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