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なぜリハ職種が研究を行う必要があるのか、まとめてみた その3

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このテーマで連投中のいえやすです。

研究関連書籍の最後の1冊を紹介します↓

この本が「Q .なぜ研究が必要?」の問いに対してよりまとまっており、しっくりきました。

A7.
高い臨床力を身につけるには、臨床研究が大切と説明されています。
その理由は、「臨床研究が最適な治療を知る方法」の1つであるからです。

砂原1)によると、臨床医学研究とは
①治療効果を判定すること、
②疾患の自然経過を知ること、
③疾患の原因を探すこと、であり、
それらの目標は患者の利益、人類の福祉に貢献することと説明しています。

この砂原先生(1908-1988)はリハビリテーション業界の発展に尽力された先人の医師であり、僕が生まれるよりも前の1988年にこのように説明されています。2020年である今聞いても、時代が変わってもこの説明が色褪せないことから、臨床研究が必要であることが理解できます。

福原2)は、臨床医学研究がエビデンスを「つくる」だけではなく
''エビデンス-診療ギャップ''
を測定し、改善することが重要であると説明しています。
つまり、研究の「つかう」「つたえる」も重要と考えています。

「臨床実践を行なっていれば研究をしなくてもいいか?」については、誤りです。

臨床実践、臨床研究が目指す目標は「よりよい治療を提供する」ことで同じであることから、両輪必要です。

詳しく言えば、学会発表・論文執筆(''つくる''研究)をしなくても、論文を読み解くこと(''つかう研究''、''つたえる研究'')は、臨床実践に必須であることが理解できます。
ただ、つくる研究(学会発表・論文執筆)の過程は、していない時期の自分と比較してみると、明らかに「自分の思考が整理される」ため、つまり実体験的にも臨床思考が研ぎ澄まされます。できそうなら''つくる''研究もふれてみることがおすすめです😊

「なぜリハ職種が研究を行う必要があるのか?」について今まで書籍を用いてまとめましたが、次回は最後に、その問に対する自分の考えのみ(その4)を投稿したいと思います🤗

・砂原茂一:研究とは.臨床医学研究序説-方法論と倫理-,3-11,医学書院,1988
・福原俊一:臨床研究の新しい潮流-わが国発の臨床研究推進に向けて 臨床研究を担う車の両輪.医学のあゆみ219:871-874,2006

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