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Ieon_Inoue
2020年6月6日 13:37
夢の中眼の前には大きな本があった何かしらのアンケートを取っているようだった「次のページを開いて選んでください」
2020年5月16日 19:01
雪は煌めき、木々は広がり、呼吸は煙り、夜は眠る
2020年5月17日 05:34
工事現場では打ち捨てられた巨大なピンクの脳髄が雨に塗れて脈動する
2020年5月18日 06:18
夢の女は砂の城に眠る茫々たる木々は波のように城を包む濡れた髪を散らかして
2020年5月19日 13:11
夜の喫煙所、ロータリーを眺める鄙びたビルに囲まれてたった今、電源が落とされて影のような人たちは、音も立てずに帰路へつく
2020年5月20日 05:00
フランスのガイコツ、ギリシャのカミナリ、イタリアのマンホール、スペインの噴水、ドイツのトロンボーン、ロシアの太鼓、モンゴルのコマ、ハワイのぶどう、メキシコの花火、ポルトガルの戦車、韓国のフエ、中国のシャボン玉、ベトナムのカーテン。
2020年5月20日 05:10
白線は聖なる場所誰にも侵されない新宿の車道で私はみた白線上の鳩の死骸を
2020年5月21日 05:30
指はスラッシュ口に当てれば/沈黙何かを指せば/景色
2020年5月22日 06:57
薄汚れた街の一角カロリーの少ない土からそれは生まれた枯れた木にまとわりついて、朝の日差しに顔をしかめている
2020年5月25日 15:44
惑星無数に存在する惑星の裏側には何があるだろう目を閉じて宇宙について考えるもしかしたらないかもしれない惑星について思いを巡らすそして、ないかもしれない惑星の裏側をそっと想像する
2020年5月25日 15:50
いつものY字路で私は忘れ物に気づくああいけない、そういって道を戻れば、あの時のアイツに出くわすアイツはあの時のように、家で待っているよと言ってくれる
2020年5月26日 11:56
気づけば岩だらけの海岸にいたカモメが何羽も飛んでいるその時ある迷信が頭をよぎった
2020年5月27日 14:42
この先はまるで螺旋のような道ぐるぐると回転する道をひたすら登ることにしたあたりは暗く、風も吹かない私は十字架を見つけた
2020年5月28日 17:54
私は走るツノの生えたシマウマに跨って私は走る灰色の大地には紫色のカミナリが降り注ぐ私は走る