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雑記

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雑記。ZAKKI。ザッキ。
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記事一覧

雑記:22

最近、というか以前より気になっていたことについて。まず、ある現象の名前を知りたい。「ある生産物はそれを生み出した機械の性能を超えることはできない」という現象について。確か、これには何か名前があったはずなのだけれども、もう何年も思い出せない。もしかしたら、この現象に関する論文か何かを読んだだけなのかもしれないけれども・・・。 この現象が仮に正しいとすると、例えばレシートはレジの性能を上回ることはできない。 例えば宇宙とか人間を理解することはできるのだろうかという疑問にはどう

雑記:21_古い写真

昨日のことだった。部屋の掃除をしていて、20数年開けていなかった戸棚を開けた。ほとんどゴミばかりだったけれど、一つの古い写真は私の手を止めた。 今から30数年前の、私が生まれる前の母の写真だった。更新済みの免許証だった。色白で、きょとんとしたちょっと間抜けな顔だった。免許の写真なんてそんなもんだとは思う。だけど、なんだか可愛らしかった。私は、すぐ近くで作業をしていた父を呼んだ。こんなに綺麗だったんだ、と。そうだった、こんな時もあったんだなあ、と父は言った。私は父の顔をみなか

雑記:20_カタログの印刷完了

以前、開催した展覧会カタログの印刷が完了しました。 もし欲しい方がいらっしゃいましたら、郵送いたします。料金はいただきません。 2016artview@gmail.com  こちらにご連絡くださいませ。 手元に数部しかないので、先着になってしまいます。 それでは。

雑記:19_アートの地産地消について

以前開催した展覧会について。ネットで検索してみると、様々なメディアが紹介してくださっていたので、それを紹介。今更ですが・・・。 アートの地産地消とは、一種の造語です。これは、私の地元でのみ開催されるものではなく、様々な地方都市でその都市ならではのアートの地産地消が開催されることを目指しています。だから、こうあるべき、という明確な指針はありません。ただ、今回開催するにあたって色々と考えたことがあるので、それは展覧会カタログを参照してくだされば幸いです。 以下、紹介。どのよう

雑記:18_美術史的なRPG

急に閃いたので、一旦メモ書き。タイトルの通り、美術史的なゲームを考えることができないか。どんな歴史もそうだけれども、なんらかの一つのテーマを設定してそれを遡ったり今と比べてみたりするとなんらかの道筋なりヒントが見えてくる。 美術史も同じで、例えば西洋美術史で考えてみると、絵画にひめられた様々なシンボルの変遷を追ってみることはとても楽しい。キリストの磔刑図をとってみてもそうである。ルネサンス以降、様々な磔刑図が様々な地域で描かれてきた。同じテーマであっても、一つとして同じ絵画

雑記:17_展覧会カタログ完成

今年の1月に終了した展覧会「Artの地産地消」のカタログがようやく完成しました。 展覧会企画、ファシリテーション、カタログ作成、レイアウト、執筆、校正、印刷所手配など幅広く関わりました。 もしご興味あれば、どうぞ。ご意見ご感想などもよろしくお願いします。 無断転載はお控えくださいませ(しないと思うけど)

雑記:16_本の終わり

本の終わり、とかくと紙媒体か電子書籍かという話になりがちだけれども、最近考えたことは少し違う。本を読んでいる時、本はどのようにして終わるのかということである。 どういうことか。例えば、どんな本でもどういう風に読み始めたかは多分覚えているはずである。表紙、見返し、扉、目次、本文、といったように本に触れ始めると思う。では、本が手から離れていく時はどうだろうか。あとがきを読んで、終わりだろうか。 何をいいたいのかというと、本が終わる瞬間というのは奥付に目をやった時ではないだろう

雑記:15

なんとなく始めた詩の投稿。どれも全てに思い入れがあるし、その一方でどれも全てなんだこんなものと思ったりもしている。30本以上詩を投稿してきて、よく閲覧されているものとそうでないものがあらわれるようになってきた。 よく閲覧といいつつも、それは大した数字じゃなくて、閲覧されていないものに比べればまあよくみられているなという程度のもの。 そこで、一番読まれているものと、一番読まれていないものを紹介してみる。 2020、6、25現在で一番読まれているもの この詩は会社員時代(

雑記:14_future funk

最近future funkというジャンルの音楽にハマっている。その中でも特にオススメのものを紹介。既存の曲をリミックスしたものが多いためか、sound cloudで発表されているものが多い気がする。 どういうジャンルなのか詳しいことは知らない。だけれども、驚くのは日本の歌謡曲やポップスをディスコ風にアレンジしたり、ファンク風にアレンジしたりしているアーティストに外国人が多いということ。 もちろん中には日本人のアーティストもいるが、外国人たちとユニットを結成していることもあ

雑記:13_当事者とは誰なのか

以前から注目していた問題。 2014年頃に初めてオープンダイアローグに出会ってから様々な関係領域についての知識が増えた。その中でも興味を持ったのが当事者研究というものである。あくまでも、言葉を知っている程度のことで専門知を持っているわけではない。 今回、それが悪用されているという記事に出会った。まさに、私自身は当該事件の当事者ではないため、なんとも言えないが、このなんとも言えないモヤモヤ感や不快感の当事者ではある。そこで、考えたのは当事者とは誰なのかということである。

雑記:12_幸せについて

幸せについて。幸せとは一体なんだろうか。最近考えることが多い。それは、欲しいものが身の回りにある状況だろうか、あるいは何事も快適な状況だろうか。これらの問いから幸せについて類推すると、つまり幸せとはモノではなく、状態である。幸せを追い求めるということは、そういう状態に身を置くということである。では、幸せというラベリングがされた状態がどこかにあるのだろうか。まるで天国のような。 それも疑わしい。どんな人々も幸せになれる状態がとてもあるとは思えない。例えば、動物好きの人がいたと

雑記:11_マスクと文化について

以前コロナ・ピューリタニズムに関する記事を紹介した際に、次のような言葉でしめた。  「手洗い、うがい、入浴の習慣、土足禁止、おしぼりの文化などはもしかしたら、先祖たちが獲得した倫理観として半ば無意識的に我々は受け入れているのかもしれません」 コロナ・ピューリタニズムとは、自分自身が感染しているつもりで、相手と触れ合いなさい、という倫理観のことだった。この倫理観が未来に継承されてしまうことを斎藤先生は危惧していた。それに対して私は、この倫理観は時代とともにアップデートされる

雑記:10_モノとしてのコロナー公衆衛生ファシズムについてー(2)

前回の記事はこちら 精神科医の松本先生は、歴史学者のウィリアム・マクニールの言葉を借りてインドのカースト制度について次のように述べている。  「ヒンドゥー教のカースト制は、もともとは感染症の拡大を回避するための方策だったのではないか」  「実際、カースト制度には、階級を超えて身体的接触を持つことに対するタブーや、そのタブーをうっかり犯してしまった場合の身体の清め方に関して、実に念入りな規定があるそうです」 とても興味深い指摘だと思う。というのも、カースト制度はウィルス

雑記:9_モノとしてのコロナー公衆衛生ファシズムについてー(1)

前回「共生」について考えた。今回は、その中で触れた内容をもう少し深めて考えてみたい。 withコロナという言葉について考える際に私は、ウィルスをモノとして捉えようとしている。モノとして捉えるとはどういうことか。ウィルスは生物かどうか非常に曖昧な存在であるからである。したがって仮に無生物とした場合、それはモノだからである。 私の中でとてもしっくりきている例え話を紹介してみたい。例えば、イスについて。めちゃくちゃに汚れていて、釘が所々から飛び出していたり、どうみても足が腐って