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手仕事で起こす

明日から、手仕事のクラスを担当します。

なぜ手仕事の授業があるのか。手仕事によって何を育むのか。どんな授業を展開したら良いか。

原点を確認をするため、海外のテキストからヒントを得てきました◎

参考:HANDWORK AND HANDICRAFTS by HEDWIG HAUCK , from indications by Rudolf Steiner, INTRODUCTION(p.9)

以下、テキストを読んで感じたことをまとめます。

※翻訳することが目的ではないので、わたしのことばで語らせていただきますね。

科学技術の時代に眠っているもの

わたしたちは、日々、科学技術の恩恵を受けて暮らしています。けれど、それらはどんな仕組みを持っていて、どんな力で動いているでしょうか。わたしたちは、それについてほとんど関心を持つことがありません。

「手でつくられた作品」と「人間の魂」との間には、本来、生きた交流がありました。けれども、科学技術があらゆる分野に浸透し、芸術の世界にまで及んできている現代、それらのつながりを持つことが難しくなってきています。これでは、魂の活動が空虚になってしまうのも無理はありません。

  • 芸術作品を受け取る感性を育むこと。

  • 芸術的感覚そのものを目覚めさせること。

わたしたちの時代は、これらの課題に「意識的に」取り組むことが必要ではないでしょうか。その一つの道が、手仕事なのです。

手仕事で育まれるもの

そんなわけで、シュタイナー学校では「手仕事」の授業がとても大事にされています。男の子でも女の子でも、みんな編み物やお裁縫に勤しみます。

では、手仕事を通して育まれるものとは何でしょうか。

知的な活動で必要とされる「バランス」の感覚です。後の本格的な思考活動の土台となるものを、手仕事で育むのです。また、日常生活を支える実用品に心を通わせるほか、芸術全体への深い理解を育むことも意図しています。

ここで培われた創造力は、一生の糧となり、将来的に様々な分野で実りある応用をもたらすことでしょう。

あとがき☆彡

このテキストを読んでグッときたポイントは、手仕事によって「目覚めさせる」ということ。本能や衝動のままでは、この問題はクリアにならない。「意識して取り組む」人間ならではのスイッチを、しっかり入れていきたいですね〜。

続きはまた来週書きます。

この記事を読んで、少しでも「手仕事、やろっかな〜」と思っていただけたら幸いです◎

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サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡