お茶と昼酒


梨木香歩さんの不思議な羅針盤というエッセイに「ご隠居さんのお茶と昼酒」という項目がある。

エッセイにはご隠居という存在が減り現役の方が多いねとか、お茶をするということと昼酒は似たポジションにあるよねといったことが書かれている。

確かに老若男女現役でバリバリ生きている人が増えたなと私も思う。外を歩けば散歩をしていたり、カフェでティータイムを楽しんだり、将棋を打ったり、雀荘に入り浸っている方も多い。ネット社会で繋がれる人が増えたからこそ、お家で過ごす人が減ったような気もする。

そうそう、それで、お茶をすることについてはナンパ目的のお茶ではなく、おばあちゃまが孫とのお買い物の途中に「お茶でもしましょうか」というあのホンワカフンワリとしたもの。

そして昼酒を嗜むのは昼間の大多数の方が働いている時間帯にほんの少しだけ外れ、その外れの加減をコントロールするという、その少しだけ外すという自律した大人だからこそできるという楽しみ。

両者の共通点は、本文の言葉を借りて言うのなら「腹を満たすのではなく、時を満たす」ということが似ている。

現代にはそういう時を満たすということを嗜む人が減ったなと感じる。たまにはお昼時からお酒を飲んでみるのもいいかもしれないですね。

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