どこかでガラスの星屑になる

死んでしまおうか
ずっと遠くの町からやって来たのに
まだそんな燻り方をする
冬につっかけ履いてアホみたいな喋り方するのもぜんぶごまかすためにやっているのか
あのひときれいなうたを歌いますよ
あのひとこわい絵を描きますよ
おれは酔っ払うと死んだ猫のことを話しては泣くんだ
泣けるかどうか　リトマス試験紙に液を垂らすみたいにして確認するんだ
人間だ　人間だ　嘘ばかりついていたら人間になっちまう　それでいいじゃないか
もしきみが他の誰かに抱かれちまったっておれは大袈裟に悲しむけどほんとのところ不幸をいつでも待っているんだ
ほら、やっぱりそうなんだ　人ってやつは人間ってやつは　きれいな顔して悪魔じゃないかって
それでも、それでもどうして光を求めるかね希望を信じるかね
おれは結局ひとが好きなんだ
祈り続ける姿勢が好きなんだ
すごい速さで身の回りのことは変わっていくよ
死んでしまわない限りはなんとかなるんだ
おれは好きなようにするよ　好きなものを描くよ
きみもそうしなよ　そうするべきなんだ
詩のひとつ、線のひとつに思い出が
少しばかりの希望が乗っかるならそれでいい