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私が「占い師」を名乗らない理由~”視る者”として大事にしていること

ときどき占ったりカウンセリングしたりする魔女っぽい生き物。

noteのプロフィールではそう名乗っている。

何ともふわふわしてしまりが悪い気がするが、しっくりする「仕事名」を見つけ出すまでは、このままいくつもりだ。

なぜかというと、「占い師」とはどうしても名乗りたくないからだ。

広辞苑によると「占い」とは、人の運勢、物事の吉凶、将来の成り行きを判断、予言すること だという。

占術を通じて、貴方の未来はこうなりますよ・・・とお告げのように伝えるようなイメージだ。

だが私は思う。未来を予言してみせるだけでは全く意味がないし、だれも救われない、と。

”視る者”がすべきことは、「その人の望む」未来をこの世界に実現させるための、「行動の選択肢」をいくつか提示することだと思う。

無論、未来が見えないわけでは決してない。物事の展開も、その先に待つものも、話を聞いた段階でだいたい「視えている」。

だからと言って、不用意に、何も考えずにそれらを伝えることは決してない。

なぜならそれはいとも簡単に呪いになるから。

そして、人は、「望む未来へ」「自分の足」で歩いていくために、生きているのだと思うからだ。

「ゴールだけ伝える」なんて、楽しみにしている漫画やドラマのエンディングだけ先にネタバレされるようなものだし

明確な「意図」やエネルギーのある人はいとも簡単に「未来」を変えていく。

「視えている」のは、その時点で、そのままのスタンスでその人が進んだ場合に起こりうる未来。無限にある可能性のたった一つに過ぎないのだ。

だから私が一番心がけていることは。

そのひとの「本当の願い」を聞いて、そこに向かって最も近道になる行動を「提案する」ことだ。

あくまで提案なので、やるもやらないも、信じるも信じないもその人次第だ。

そこはわれわれが介入していい領域じゃない。貴方の人生を生きるのは他でもない「貴方」なのだから。

もし占いに行って「こうしなきゃダメ」「こうしなさい!」なんていう「強制」や「支配」を感じるようなセリフがでてきたり

「このままじゃ(言うことを聞かないと)、こ~んなにひどいことが云々」

などと言い出したら

その占術師は占い師じゃなくてれっきとした「呪術師」だ。

呪われる前に即刻退避すべし。言われたこともすべて忘れよう。

貴方を恐怖で支配して依存させ、常連さんにしようとしている。いわゆる「依存」ビジネスの罠にはまる前に。

力の強く、人格もしっかりした、信頼できる占術師は決して支配的なことを言わないし、強制もしない。

占い好きな皆様には、そこはぜひ抑えてといていただきたいところだ。


さて、私がセッションをするときはまず、

「貴方の願いはなんですか?どうなりたいですか?」と問いかける。

この質問自体が、実はその人の潜在意識に働きかける強力な魔法になっている。

「願い」を自覚した時初めて、無限の力を持つ潜在意識や、第6感はそこに向かってアンテナを伸ばすし、その人を見守る上位存在も張り切って動き出す。

人が願いを口にした瞬間のエネルギーの動きは劇的だ。オーラが一気に輝きだし、視えている未来が一変するときさえもある。

そしてその人を守護する「上位存在」も一斉にメッセージを投げかけてくる。

「こうするのはどうかしら?」「これもよさそうね♪」などなど、楽しそうに。

私の仕事はそれをひも解き、「なるべく混じりけのない、上から降ってきたままの情報やメッセージ」をお伝えすること。

「お客さん」と「見えない存在たち」の橋渡しをしているだけだ。

やっていることは、どちらかというとシャーマン=巫女に近いかもしれない。

ただ、メインで用いているトートタロットがそれ自体強力な魔術ツールなので、そのエネルギーに触れるだけで現実に大きく変化が起こるようになっている。

トートはただ見ているだけで「潜在意識」の底に沈む「願望」をあぶりだすし、抗わずに「望み」を自覚した人に対しては、その実現に強力に働きかける。

セッションを受けた人から「なんもしてないのに、なんか悩みが解決した・・!!」とか「なんか知らんけど道が用意してあったみたいにスムーズにいった!」

な~んて感想が寄せられることも多い。

それはどう見繕っても立派に「魔法」なので、ある意味「魔法使い」と名乗ってもいい・・・のか?とも思う。(厨二っぽいのもそれはそれでGoodだ!)

私が仕事として提供しているセッションは、「願い」ありきだ。

だから、身もふたもないことを言うと「自分がどうしたいかわからない」「望みがない」「なんとなく興味本位」な人々に対しては、効力を発揮しづらいと思う。

一緒に「望み」をあぶりだす努力はするが、私は「依頼者が私に見せることを許可している領域」以上に立ち入ることを自分に禁じているので

「自らの望みに気づきたくない」人「望みの対価を払いたくない人」だったり心の深いところで「幸せになりたくない、なっていいはずがない」と思っている人の力になるのは難しい。

けれど、「望みをかなえたい。」「そのためには対価を支払う覚悟だ!」「幸せになる!!」と決めている人にとっては最大のパワーを発揮する。

そんな方の力にこそ、私はなりたい。


結局、人は誰もが「自分で考え」「自分で決めて」「自分の意志で」歩くしかない。

私たちは、依頼者の決めた「ゴール」に向かって

歩きやすい道や、近道を指し示すだけだ。


「当たる」か「当たらない」か。「運勢が良い」か「悪い」か

といった表面的な見方じゃなく。

「自分の道をよりよく歩く」ための一つのツールとして。

占術を役立てていただけたら、幸いに想う。


皆様も美しき日々をお過ごしください。

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