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2週間分の水と食料の備蓄を~新型コロナウイルス感染症⑧

みなさまお久しぶりです~

2021年8月になりました。

公立昭和病院感染症科・感染管理部周辺は、新型コロナウイルス感染症関連で忙しい日々を送る毎日は変わらない状況が続いております。

本日は、「2週間分の水と食料の備蓄」のお話です。

読者の皆様の周囲には、新型コロナウイルス感染症で自宅療養されている方々はいらっしゃいますか?

自宅療養では、原則、自宅から外出することは想定されていません

となると、自宅の中にあるものでなんとか生き延びることが必要となります。

そして、現在の日本の状況は、読者の皆様がいつ・どこで新型コロナウイルス感染症に感染してもおかしくない状況が存在しております。

それでは、今現在~新型コロナウイルス感染症に感染していない皆様に、近未来に備えて実践できることには、何があるでしょうか?

それが、本日のお題「2週間分の水と食料の備蓄」です!

2週間分の食料~ってどれだけなのか?その概要を把握していただくための参考資料が、本ノート冒頭の写真です(2016年4月東京都多摩小平保健所で撮影)。

これは、「家族4人の2週間分の食料」+水です。水はおそらく家族4人2週間分はなさそうですね~

そして、この写真の一番上の「旗」には、大事なメッセージが記載されております。

新型インフルエンザに備えて
      2週間分の食料を
            備蓄しましょう!


あれ?水が無いけど???

そうです~新型コロナウイルスや新型インフルエンザ等の新興感染症対策としては、2週間分の食料備蓄~が大変重要なんです。

じゃあ、水はどうするの?

現在のように、新型コロナウイルス感染症が大変大きな流行を生じている状況でも、多くの読者の皆さまの周辺地域では、電気・水道・ガス等のインフラは正常に働いていますね?
(筆者注:2021年8月現在、大雨等の自然災害でインフラが破綻されている地域もあるかと想像いたします。お見舞い申し上げます。)

ですから、とりあえず、家族全員が2週間生き延びられる食料の備蓄が新型コロナウイルス感染症や新型インフルエンザ等の新興感染症対策としては重要と言えそうです。

でも、日本で生活する私たちは、いつ巨大地震等の自然災害の脅威が襲ってくるかわかりません。

巨大地震等の大規模自然災害では、電気・ガス・水道等のインフラは使うことができなくなることが容易に想像できます。新興感染症の場合とは異なり、水が容易には手に入らなくなる可能性もありますね。

そこで、読者の皆様に家族全員が生き延びるための「2週間分の水と食料の備蓄」を提案させていただいた次第です。

2週間分の根拠は?
・発症後10日程度経過すれば感染性が無くなる場合が多い
・濃厚接触者であっても、最終接触から14日間経過すれば経過観察期間が終了

現在流行している新型コロナウイルス感染症~COVID-19~については、上記を考慮すれば、2週間分の食料備蓄で良さそうです。

読者の皆様は、突然「あなたは新型コロナウイルス感染症です」と言われた際に、備えはできていますか?

2021年8月現在の、公立昭和病院感染症科・感染管理部周辺では、新型コロナウイルス感染症の発生を所轄保健所に届出して以降、患者様の電話に連絡が入るのが、4~5日程度後になることもあるようです。

そして、4~5日後以降に、東京都からの食料等の配送手続きに入ることになり、発病してから、食料等の支援の手が患者の皆様に届くまでには1週間程度の時間がかかることは想像に難くありません。

その間、なんとかして生き延びる術を確保しておかなくてはなりませんね。

現在、無症状の皆様は、今のうちに2週間分の食料(+水)の備蓄にチャレンジしてみてください~

毎年、9月1日は防災の日ですね。

定期的に、大規模自然災害新興感染症対策として、

家族全員の2週間分の水と食料の備蓄

を定期的に確認するのもよろしいのではないでしょうか。

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