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東京交通局で高齢者や身重女性や障害者を立たせる新型都バス車両を抗議

先週のある日、東京交通局に乗り込んで高齢者や身重女性や障害者を立たせる新型都バス車両の抗議のプレゼンをしてきた。

高齢者倍増なのに、お車いす様を優先させて実質優先座席を半減させた新型都バス


何かというと、この2年くらいずっと要望書を出してきて、ようやく対面抗議にこぎつけたのだが、

新しい都バス(令和3年G代車両以降)に車いす2台分フリースペースを作った。

バリアフリーいいね、と思うかもしれないが、とんでもない。フリースペースを確保するために、高齢者や障害者や妊婦等が座り、実質優先座席のフラットスペース席を半減してくれた。年寄りは倍増しているのに、だ。

当然の結果として、このフリースペースがある都バスでは、

高齢者と障害者が席を譲り合う

妊婦と障害者が席を譲り合う

高齢者や妊婦や障害者が、揺れるバスの中で立たなければいけない。

(後ろの段の上の席にはいけない。)事態が多発している。

いや、これでは東京の出生率が下がる一方なのも当たり前ではないですか。

私は、両足補装具に両手ロフストランドクラッチという一目でわかる姿だから、高齢者や妊婦の方が、席を譲ってくれる。それは何か間違っていると思って、運転手に席がないと言うと、運転手は、車内マイクで誰か譲って下さいといい、それで立つのが高齢者や妊婦でもなんとも思わない。

そこで抗議としてバスの床に座り込んだ事も何度もある。

一度「バリアフリー=お車いす様対策」と言う風潮ができると、他の高齢者や障害者や妊婦さんやらといったバリアフリー対象者は、、目に入らなくなるのでしょうかね。?


バスや電車の優先座席は誰のための座席か?なぜ必要なのか?


ところで最近の意識高い系や一生自分探しは、社会常識として優先座席は自分も疲れたり足が痛ければ座る権利があると思っているようだけれど、それは間違い

優先座席の対象の基本は、
お年寄り
障害者(怪我をして松葉杖の人)
妊婦さん
赤ちゃんを抱いたお母さん

共通は、

  • 足腰が弱かったり、体重のバランスを取るのが難しくて、揺れる車内で転倒リスクが高い

  • 転倒した時に重大惨事になるリスクが高い。

例えば骨粗しょう症で寝たきりになる、妊婦さんが流産する、赤ちゃんがけがをする。といった重大な大惨事になるリスクがあるのです。

だから優先座席がなくても、そうした方が揺れに弱く事故になりそうな事は、普通の人の心がある人間だったら見て察せるから、日本以外の公共交通機関なら、優先座席なんか作らなくても誰かが席を譲る。私がスイスやドイツやベルギーのトラムに乗ると、たいてい数名の人が同時に立ち上がってくれるのですけれどね。

都バスのフルフラットバスや水素バスの車内も問題

都バスの設計の人も優先座席使用者の事をわかっていないのは、他のバスの設計を見ても明らか。
フルフラットバス:後部座席に優先座席を作って、歩くのが遅い高齢者や障害者は怖くて後部座席に行けない事が分かっていない。バスを待たせるのも恐縮だし、席に向かって何も掴んでいない状態で、バスが動いたら恐ろしすぎる。)
水素バス:運転手後ろが畳んだ状態がデフォルトの跳ね上げ椅子。これも
椅子を下ろしている間にバスが発車したら怖い。足が弱いと跳ね上げ椅子そのものが怖い。

この人達に、優先座席使用者の事を改めて考えてもらわなければいけない

東京都交通局の都バスの話をした2名は、1名はひろゆき系屁理屈を言う。局内で共有する、色々な意見があるというから、意見じゃなくて道徳ですよと。高齢者や妊婦や障害者を揺れるバスの中で立たしておけ、という人がいたら私も顔を見たから、そういう人のいる会議には是非私を呼んでくれ、と言っておいた。もう一人の人の方は、逆に申し訳なさそうにずっと俯いていた。ちゃんとプッシュしてくれれば嬉しい。

そうでなければ、また何度でも東京都交通局に乗り込むまで!


実は国土交通省が「バリアフリー=車いす使用者対策」を推進するからこんな事になる。


ちなみに「バリアフリー=車いす使用者対策」は、国土交通省の推進です。つまり国が率先して「高齢者や妊婦を大切にしない国づくりをやっている」一例だ。平成13年のバス車両のバリアフリー整備ガイドラインで、優先座席は3席以上と記載され、その後何度も改定をしているが、年寄りは倍増しているのに優先座席記載はそのまま。優先座席の記載の前にお車いす対策お車いす対策お車いす対策をこってり。特に東京パラリンピックのために、国土交通省の間違った「バリアフリー=お車いす対策」に合わせたバリアフリーバス車両として、車いす様2台分スペースを作った。ところが実際にはお車いす様以外の高齢者や他の障害者や妊婦等にとって、バリアアップ以外の何物でもない。まあ子国土交通省の問題は、また別に書こう。

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