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作品を鑑賞するとは

先日、東京都美術館アートコミュニケータの活動、とびラーの第2回基礎講座「作品を鑑賞するとは」を受講してきました。

鑑賞実践講座では、対話型鑑賞 VTS(Visual Thinking Strategies)を初めて体験しました。
今回は先ず美術館へ行く前にファシリテーターの案内で印刷したアートを見ながら、数人のグループで見たものや感じたことを話し、その後美術館で実際の作品を鑑賞して、更に実際鑑賞してみて感じたこと等を再度話し合うという流れで実践しました。

美術館が好きでよく1人でも行きますが、だいたい流して全体を見た後、気になる絵に戻ってじっくり鑑賞することが多いです。それはそれで楽しいのですが、今回体験したVTSは今までの鑑賞とは全く異なるものでした。
まず、同じ作品でも人によって全く異なる見方や感じ方をしていることがお互い会話をする中で発見できたり、対話をした後に作品を鑑賞すると初めは気づかなかったことに気付けたり等々。
食べ物の写真をひとりで眺めるのと、みんなでレストランへ行って会話しながら味わうのとの違いのように感じました。

まだまだ始まったばかりのとびラーですが、これからの活動がますます楽しみになった1日でした!

ちなみに今回鑑賞したのは、藝大コレクション展「買上展」。買上とは東京藝術大学が卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度です。
菱田春草や横山大観といった巨匠たちの学生制作から現代の先端芸術表現まで、非常に見応えある展示でした。5月7日までです。

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