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子育て持論②〜歩き始めてから伝えてきた7つのこと〜

子供への設計方針第2弾。今の子供を見て一部より設計方針を「アーカイブしておいてほしい」のご要望を受けて書き残します。
ウチの子を見たこと無い方のために言っておくと、上の子は9歳で人生の目標を「オリンピックで勝つ」ことを掲げ自分でプロセスを設計して振り返りをしています。結果としてオリンピックにたどり着かなかったとしても、目標を自分で決めて仕掛けて振り返るプロセスを何回回したか、で人生を楽しめる価値が決まると考えております。そんなサイクルに子供をほうり込めたノウハウを記しているとご理解ください。個人的な思い込みも多分に含んでますので、この内容を見ての取捨選択はお任せします。言語化できていない、ウチだけのシステム依存要因が多分にあると思います、ということを最初にお伝えしておきます。

■1:子供は言葉を話し始める前から「1人の大人」として扱え

この内容は子供たちが言葉を話し始める前から、歩き始めた時から言い続けている内容です。持論として「子供は言葉を生まれる前から理解している」というのがあり、歩き始めた時から「1人の大人」として扱って話しかけていくことが重要と考えます。そのつもりでやってきて、今の上の子は考えていることを伝える技術はそこらへんの大人よりも高いと感じます(自慢ではなく実物を見た人なら分かってくれると思います。)

■2:目標は自分で設定しろ

何を行うにしても、「どうなりたいか?」「何をしたいか?」を問いを立ててきました。ドッジボール大会で「何を自分が達成したいか」、保育園の運動会で「どんな結果を引き寄せたいか?」(リレーで勝ちたい、とか)、遠足で「どんな体験をしたいか」、何でもかんでも聞いてきました。小さいうちは言語化できずに答えになってない時も数多くありました。「どんな感じ?」とYes/Noではない答えをしつこく聞いていくことで、言語化をサポートすることで6歳くらいから目標を言語化できるようになってきました。保育園の先生からは「目当ての作り方が4歳の時点で年長さんを超えている」とコメントいただきました。

■3:目標から逆算して計画を立てろ

「計画」という言葉を初めて使ったのは4歳の時でした。その頃は「?」という感じで流されましたが、事あるごとに伝えてきました。年長になりたての時、平仮名を書けるようになった時に、「1日の計画を立ててみる」ということに親子でチャレンジしました。1日にやることをただ書いただけなんですけど、寝ることから逆算して朝どうするか、というところを作りました。大事なことは計画を結果から逆算して立てるということであり、初めてチャレンジできたことで思い出となってます。今では自分の取り組むべきことの計画を立てられるようになってます。もちろん新しいことへのチャレンジだと抜け落ちるので、その都度計画の大切さを伝えてサポートしています。ちなみに今では親の計画が稚拙な場合に子どもから説教されます。

■4:伝えたいことは結論→根拠の順

これも言葉を話す前から伝えてきたことです。上の子が1年生になったある日、唐突に言われた言葉で「伝えるということは難しいと感じる。クラスメイトに伝える時は言いたいことを折りたたんで伝える必要がある」というのがあります。「おいおい、どうした?」とご馳走のようなテーマが来たので根掘り葉掘り聞きましたが、伝えてきたことを知ってか知らずか自分の言葉で言い始めたのです。理解できない時期から伝えてきたことが実践できるようになってきたものなのだ、と感じています。

■5:仲間を思いやれる人になれ

一緒に頑張る仲間の状況に共感し、それを受けて自分が頑張れる人になってくれ、ということです。小学校の先生からは「授業で周りのことをよく見て、理解が及んでいない生徒へ丁寧に説明してる」と言ってもらっています。年齢の段階ごとに起きている状況に対し、「思いやり」をどう発揮すべきかを話し合ってきました。

またスキーを頑張っている中で「なぜ頑張っているか」の問いを立てたところ、「周りのライバルが頑張っていてそれに負けたくない思いと、応援してくれる人に喜んでもらいたい思いと、一緒に頑張ってくれているコーチや親に喜んでもらいたいからだ」という言葉をもらったことがあります。

■6:優先順位を決めろ

やるべきこと、やりたいことがあったら全部を頭の中でリストにして優先順位を付けられるようになれ、と伝えてきました。思いついたものをすぐにやるのではなく、何が大切なのかをよく考えてどれに取り組むかに根拠と責任を持てと。難しすぎて伝わらない、ということを何年も繰り返しましたが、あるときいきなり「出来るようになりよった」という瞬間が来ます。ウチの子はスキーを小さい頃から頑張っていますが保育園から離れて頑張る必要がありました。「保育園に戻って遊びたいけど、試合に勝ちたいから練習を頑張る」と5歳の子供に言われました。これは姉弟のそれぞれが5歳のタイミングで言いました。

子供の成長は非線形であり、0→1のスレッシュホールドラインを超えてくるタイミングは唐突に来ます。0の時期に仕込んでおかないと1がやってきません。それをよくよく思い知ったエピソードでした。人生の中で何度も「不十分な情報の中でどちらかを選ばなければならない」状況がやってくるでしょう。その時に根拠と責任を持って自分で決めていける人間になって欲しいと考えています。

■7:仕掛けを考えて、結果から振り返れ

目標を決めたらどうやって達成するか、仕掛けの内容を自分で考えて実施してみて、結果からその振り返りを自分でしてみろ、ということです。子供に常々伝えてきたのは「結果とは振り返るためだけの数字」だということです。「結果を出すこと」が大事なのではなく、「結果からどう次に進んでいくか」が大事だと教えてきました。スキーの大会で勝ったことは一緒に喜びますが、しつこく問いを立てて「この結果から周りの子はもっと頑張るはず。だから私はもっと頑張る」ということを自分で言語化する訓練をしてきました。

今では学校で書くような豊富でも「結果よりも自分で定めたりコーチと決めた内容をやり切れたかどうかを大事にしたい」と書いてくれています。目標を立てる→計画を立てる→仕掛けを考える→結果が出る→振り返りをする→新しい目標を立てる、というサイクルを自分で自在に作れるようになったら完成です。

■まとめ

各エピソードで共通しているのは「子供の進化は急に訪れる」ように見えることです。成長は非線形であり何をきっかけにして0→1になる日が来ます。その時のためにしつこくインプットを繰り返したことが効いている、と個人的な感想では感じています。

どれだけ空中を飛んでいくと思われる言葉も、必ず実る日は来ると思ってます。子供を見て仮説を立てて繰り返してきましたが確信に変わっています。人生で「勝つプロセス」を自分で設計して人生を謳歌するためには、上記で伝えてきたことを実践できるようになる必要があります。ただし親が子供に影響を与えられる時間には限りがあります。6歳までが一番寄与率が高く、小学校、中学校と寄与率が低くなります。その後は良い師匠に巡り合わない限り教えてもらえません。

子供の考え方に親として責任を持ち、良き師匠に出会った時点で考え方を身につけていて、スタート地点を引き上げることが親の使命だと思ってやってきました。自分の子供で試すプロセスは現在進行形で設計していますが、現時点で確信できていることを今回は書きました。

長文を読んでくださりありがとうございます。誰かの何かの助けになるといいですね。ウチの子が将来、オリンピックで勝ったらマジで笑える、と言えるNoteになったら幸せだろうな、と妄想を込めて。

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