夢を叶えるってなんなんだろ

高二くらいの頃から、文章を書くことを仕事にできたらいいなと思っていた。あわよくば、好きなグループのライブレポをただのオタクのブログとしてではなく、メディアのひとつとして、書けたらいいなと思っていた。

最近、かなり夢みたいなことが立て続けに起こっている。

ライターとして仕事ができていて私の書いたものがたくさんの人に届いていること自体まだふわふわした気持ちでいるけど、記事をご本人にツイートやストーリーで引用してもらったり、ライブのレポートの依頼をもらったり。最近繋がった相互が、私が少し前に書いた記事を好きでいてくれたなんてこともあった。大好きな映画の大好きな主題歌のことを書いたら、映画の公式アカウントにリツイートされた。リアルサウンドをフォローしていないアカウントに自分の記事が流れてきた時、目を疑った。思い出しただけでも涙が出る。

この間ライブに行って関係者以外立入禁止のパーテーションをすり抜けたとき、あれ、私、夢叶えてる？とふと思った。

私の場合、夢自体がふんわりしすぎていてこれを夢が叶ったといっていいのか分からないんだけど、文章を書く仕事ができているという時点で夢を叶えられたのかも。そうすると、私はこれからどうしたらいいんだろうか？現状維持は夢と言えるだろうか？現状維持している間も、夢が叶っているという状態なんだろうか？夢を叶えたっていうのは、叶えた時点のことだけなのかな。急いで次の目標を設定しなければいけないのかな。

そんなことをぐるぐる考えて、自分が今どこにいるのか分からなくなった。夢を叶えるって、どんなことを言うんだろう。叶えた時、そこに留まるのは怠惰だろうか。傲慢だろうか。

大好きな超特急は、東京ドームでライブをすることが目標だと度々口にしている。じゃあさ、東京ドームでライブができたら君たちどうなるのって思う。解散するの？それともドームツアーとかスタジアムとか、また違う夢を語ってくれるの？

もちろんなるだけ超特急は続いて欲しい。ずっとずっと彼らを見ていたいと思う。でも、10年以上もひとつの夢を追いかけて走ってきて、それが叶ったらはい次の目標ですって、10周頑張ってくださいって言われたから体力全部使って走り切った体育の持久走で「まだ時間あるからあと5周ね」って言われてるようなもんじゃない？違うか。例えがネガティブすぎるか。

うーん。でもこうやって明確な”点”の夢を目指すより、世界に行きたいとかGo to the TOPとか言ってくれるほうがこちらの気構えとしては楽かも。

単純作業の仕事中にそんなことをキリなく考えていたら、最近オススメしてもらって見始めたアニメ『少年ハリウッド』の5話でちょうどこんなセリフが出てきた。

夢なんてさ、きっかけはしょうもなくても、だんだん重くなって何としてでも叶えなきゃって思うようになるもんなんだよな。意地なのか夢なのか分かんなくなってくるのが、夢なのかもな。

えー。どうする。私には意地になれるような夢も希望もないけど、アイドルにとって夢ってこんなものなのかなー。意地なのか夢なのか。きっとそうだよね、公言してるし。少年ハリウッド、哲学アニメすぎてひとつのセリフに対して考えていたら普通に電車を乗り過ごしそうになる。

夢を叶えるってなんなんだろうなー。結論は出ない。

もう昨日になっちゃったけど、9月27日はSUPER★DRAGONの結成8周年記念日だったらしい。スターライトで見てからなんだかずっと心が惹かれていて、ずっとスドのことを考えている。単純にパフォーマンスヤバいなーとか曲カッコいいなーとかもそうなんだけど、ばっちり同世代の子達で構成されるグループが1人も欠けることなく8周年を迎えること、よく考えなくても凄すぎる。

16歳の時に11歳のガキとグループ組めって言われたら絶対嫌だもんな。玲於くんはすごい。

事務所が彼らが潜在的に持つ何かを見抜いていたのか、無意識にグループコンセプトに引き付けられながら彼らが成長したのか分からないけど、8年経ってメンバーの持つオーラがドンピシャな仕上がりになってるのもすごい。これは1人も抜けてない話にも繋がるけど、人生で一番多感で気難しい時期を乗り越えればちょっとずつやりたいことや魅せたい自分とグループが逸れていってもおかしくないよね。

これはスドの周りの大人がある程度自由にやらせてたみたいなところもあるのかな。ペンビのレコーディング映像を見たとき、大人が彼らに対してちゃんと仕事相手の態度で接していたのが本当に衝撃的だった。そうやって彼らのやりたいことも汲みながら大事に育てた結果（知らんけど）、8年が経って私が彼らに出会えているのだから有難い。

同い年や近い年齢の彼らがもう8年も自分の確固たる居場所で自己表現をして評価されているのを見ると、焦りといえば烏滸がましいけど、私の人生ってなんなんだみたいな気持ちになる。私は私でスーパードラゴンがしたことのない経験もたくさんしていると思うんだけど、それでも隣の芝は基本青く見える。花とかも咲いてる。

アイドルに救われているとはいえ本当に困った時にアイドルは助けてくれない（疲れた時に車で迎えに来てはくれないし仕事は代わってくれない）ことに気付いて自分を救ってあげられるのは結局自分しかいないのだと悟った時、ああ、ちゃんと生活しなければと思った。ちゃんと朝起きて仕事に行き、帰ってきて風呂に入り、仕事があればちゃんとやる。それを着実に繰り返していくことこそが実は一番自分を救っているのだと最近気づいた。

ベットから出られない朝、疲れて駅から歩けない夜、そこにアイドルの声があったら少し心も体も軽くなるよねって、最近はそんな気持ちでいる。ずっと、自分生活を滅茶苦茶にほっぽって人生をかけて一緒に破滅することがオタク冥利なのだと思っていた。でも最近考えが大きく動いていて、私は私を叶えた上でアイドルの音楽や言葉で生活を彩って彼らを好きでいられたら素敵だよねって思ってる。ずいぶんと健康的になった。

アイドルに対する好きの感情の種類？も変わっている気がして、今までは好きすぎてつらいってことが多かった。ひとつひとつの言葉が切なく響いていた気がする。でも今は好きになればなるほど晴れやかな気持ちになる。うわー！やったー！好きになれて幸せだー！って思っている。いつもは現場後死にたくなることばかりだったけど、最近は次会えるまで生きていたいって思えるようになった。ライト層中学生みたいでウケる。違うから！（怒）とにかくかなり健康的にアイドルを好きでいられるようになったよってこと。

最近はもうどこの現場に行っても最高に楽しいので本現場がどこなのか分からなくなって、現場の取捨選択もしっかりしようと思う。メンバー本人の人格や容姿が好きなことと現場に行くことを切り離したくなってきたというか、盲目にお金を払うのを辞めてすべてのアイドルをフラットに見て、好みのエンタメが見られるライブにお金を使いたいと思う。

スドの話に戻るけどスターライトに行ってからずっと曲を聴いているのでスドの好きな曲まとめとかヤバい歌詞まとめとかしたいなって思っている。今日（昨日）のYouTube配信も見たし、ドラフェスグッズの事後販売が始まったので少し買った。楽しみにしてる！来月のinfinity tapeの配信もめちゃくちゃ楽しみ。スドの音楽、楽しみ。

それはそうと19歳でもう既に8年も音楽をやってるの羨ましすぎてさっきとりあえず伸ばしてた爪切った。ギターでも引っ張り出すかなー