映画ドラえもんがヤバいw

映画ドラえもん のび太と空の理想郷を見てきた。ドラえもん史上一番良かった。
完成度が高すぎて、思わず感想を書きたいと思った。

テーマとしては、人間の個性や不完全さを肯定する、分かりやすくて、多くの人に刺さるものだった。まさに、のび太を題材にするにはうってつけのテーマという感じ。

それを踏まえて、話の舞台は、のび太が憧れていた、争いがなく平和で全てが手に入り、誰もが完璧な人間になれるというユートピアである。

結果的にこのユートピアは洗脳によって人間を思考停止にさせることで成り立っていることが分かる。子供向けとは思えない、ダークな内容で超現実的な答えを突きつけられる。

最終的には洗脳を受けず、自分の個性と不完全さを受け入れた、のび太の活躍で皆が開放される。

とにかく無駄がなく、見ている人全てにに主題を考えさせる映画だった。
最後にのび太が、「この世界が前よりも美しく見える」と言ったが、映画を見た後、私自身も自分を受け入れることで、世界が美しく感じた。

大人の本気を感じた映画であった。本当に子供向けかとは思ったが、誰が見ても分かりやすくて、無駄がなく、違和感を感じない構成になっていて、本当に作っている人はシゴできだなと思った。プレゼンがめっちゃ上手い人のスライド見てる感じ。とにかく良かった。


あと細かいところでいうと、作り手が何に影響を受けているか分かって面白かった。

例えば、NARUTOの無限月読のオマージュっぽいやつとか、ONEPEICEのアラバスタ編のペルのオマージュがあってジャンプ好きなんかなと思った。
マッドサイエンティストの声優がワンピースのシーザーと同じっていうのはたまたまかな笑

あと、映画のイントロの部分での、過剰にのび太の駄目なところを指摘することとか、何個かなんでこんな丁寧に描く必要あるかなってとこが、後半に効いてくるのが気持ちよかった。伏線を撒いておくのも効果的使って楽しかった。後で調べたら、コンフィデンスマンの脚本家だったから納得ではある。

とことん大人ウケは良さそうな映画だったけど、子供の感想はどうなのかと気になる。

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