【本日のコーヒー】ベトナムコーヒー 縁の下の力持ち
日本で喫茶店に入ると、ブラジルやインドネシア、エチオピアなど色々な国のコーヒーを見かける。しかし、「ベトナムコーヒー」を見かけたことはあるだろうか。実はベトナムはコーヒーの生産量では世界第2位で、日本にも約10万トンが輸入されている。にもかかわらず、なぜこんなにも目立たないのか。品種の面から検討していこう。
ベトナムならではの甘い飲み物
ベトナムで日常的に飲まれるコーヒーは、甘く、冷たい。うだるような暑さの中でも気軽に楽しめ飲み物だ。フィンと呼ばれる金属製のドリッパーに
コーヒーの粉を入れて、お湯を丁寧に注ぐ。濃厚なコーヒーに練乳と氷を入れたものが、朝の食卓や街角のコーヒーショップで提供されている。
欧米式のブラックコーヒーに慣れ親しんできた筆者は、ベトナム式の甘いコーヒーを何度飲んでも新鮮に驚いてしまう。それくらいベトナムのコーヒー文化は独特なのだ。外資系コーヒーチェーンがベトナム市場で苦戦していると聞いているが、その理由が少しだけ分かるような気がする。
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