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【本日のコーヒー】エチオピアでの”通”な飲み方

本連載第一回目で紹介されたエチオピアのコーヒー。世界各地で愛されているのはもちろんだが、現地の人々にとっても、日常生活に欠かせない必需品だ。そんなエチオピアでのコーヒーの飲まれ方を紹介する。


隙間時間のお供

 エチオピアの街を歩けば、伝統的な道具やカップを広げて、コーヒー(現地語で「ブンナ」)を沸かしている露店や小店をあちこちで見かける。
 低い椅子に腰をかけた女性の店主がコーヒーの生豆を煎り、粉にして、ジャバナ(首の長いポット)の中で煮たてている。沸かされたあつあつのコーヒーは、お猪口のような形とサイズをしたエチオピア式のコーヒーカップになみなみと注がれる。
 お祝いの席では2、3時間かけて数杯味わうのが作法。しかし、日常のシーンでは、サクッと飲み、仕事などに戻る人が多い。隙間時間のお供である。

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