見出し画像

[世界銀行]必要に応じ、最大1,600億ドルの支援を実施

取材対象者
世界銀行 保健・栄養・人口グローバルディレクター ムハマド・パテ氏

必要に応じ、最大1,600億ドルの支援を実施

ファシリティや基金を新設
 中国や欧米諸国で広がっていた新型コロナウイルスの感染は、検査体制が整ったことによりアフリカなどの開発途上国でも確認され始めている。こうした国々はまだ医療制度が脆弱だ。新型コロナに限らず、多くの感染症によって、甚大な被害が出るかもしれない。こうした事態を防ぐため、世界銀行はこれまで途上国を中心に緊急支援や医療制度の構築支援に取り組んできた。

 今回のパンデミックでは支援のニーズが急速に高まっている。世界銀行グループは今までの流れを踏まえ、さまざまなスキームを活用し、今年4月からの15カ月間で最大1,600億ドル規模の支援を行う。このうち140億ドルは新型コロナ対策として新設された「ファストトラック・ファシリティ」を介して、拠出される。

ここから先は

1,018字

国際開発ジャーナル6月号での特集「コロナ危機が問う国際協力」で掲載した新型コロナ関連記事を抜粋したマガジンです。 保健医療を中心に国際協力…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?