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[JICA]強靭な保健システムをつくる

援助の行方-国際協力機構(JICA)

取材対象者
JICA 人間開発部 保健第一グループ課長 平岡 久和氏

地域の中心国に重点支援
 近年の感染症対策は、突発的な感染症の発生にも対応できる能力・体制の強化や、感染症流行時でも平時の保健サービスが提供できる「強靭な保健システム」作りが重視され、JICAも強靭な保健システム構築を後押ししている。

 具体的には、検査室の整備・拡充といった国の感染症対策の基幹となる組織のコア能力(サーベイランス、検査、人材など)の強化だ。長きにわたり、ガーナの野口記念医学研究所(野口研)、ケニア中央医学研究所(KEMRI)などの能力強化などの支援をしてきた。協力においてはハードとソフトの両面でコア能力の強化を支援している。野口研では2019年、無償
資金協力で先端感染症研究センターを整備したほか、共同研究を通じた人材育成も行っている。

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国際開発ジャーナル6月号での特集「コロナ危機が問う国際協力」で掲載した新型コロナ関連記事を抜粋したマガジンです。 保健医療を中心に国際協力…

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