IAには"色んな人がいる"という誤解
岩崎 修登
東京大学 理学系研究科 生物科学専攻 修士課程 2年
受け入れる勇気
「他人のものさしで生きている人が好きじゃない」
Identity Academy(以下、IA)の5期生に入った時の僕は、こう考えていた。特に、「金払いが良いから」とかいう、俗っぽい理由で職業を選ぶ(癖に、それを隠している)人が好きになれなかった。
そんな理由で GS(Goldman Sachs)とか McK(McKinsey & Company)を選ぶ「賢い」人よりも、「車が好きだから」とか「ハンバーガーが好きだから」といった素敵な理由で GS(Gas Station)や McD(McDonald's)を選ぶ人の方が何億倍も好きだった。
講義の中で、所謂「(履歴書が立派な)すごい人」から話を聞く中でも、「結局この人は何がしたいんだろうか?」とか、「どうして『この人』から話を聞いているんだろうか?」と思うことがあった。
ので、(講師の方の選定もしている)森山代表理事に直接聞くことにした。2022年12月8日の講義後にサシ飲みをさせていただき、自分の中に抱いていた疑問をひたすらぶつけた。失礼な発言も(意図的にも、無意識的にも)あったにも関わらず、森山さんは、深夜2時まで、僕の質問全てに真摯に向き合ってくださった。
「甘かったなぁ。
勝手に決めつけてた人からも、再度お話し聞いてみたいなぁ。」
バーからの帰り道、自転車を押し、霞ヶ関のビル群が生み出す「綺麗な」夜景を眺めながら、そう思った。
そもそも「他人の / 自分の」の二値にもグラデーションがあるし、自分の理解力を越えた物事は理解できないし、「<有名企業>の<役職>」というIdentity が大して無さそうなラベルであっても、その人の物語はあるし。
別の機会に、とある方からいただいた「お金を稼ぐ事に本気になってみろ」という叱咤と合わせて、なんか自分がダサかったなと思った。でも、それでもやっぱり僕は、
「他人のものさしで生きている人が好きじゃない」
※ 何が言いたいのかわかりにくいかも知れませんが、年収信奉者にも、やりがい信奉者にも、何か引っ掛かるところがあれば嬉しいなと思います。
Identity Academy の Identity
「Identity Academyで学べる事について、教えてください。」
知識は簡単にアクセスできます。そんな世の中における IA の Identity は「ポートフォリオゲーム(実際のお金を用いた株式運用)」と「ヒト」にあると思います。
両者に関して既に様々な方が記事を書かれていますが、自分からも後者について少しだけ記述したいと思います。前者について知りたい方は、自分の同期(5期)が書いた、以下の記事を読んでみてください!!
IAには"色んな人がいる"という誤解
「IAには、色んな人がいる」気がします。「大学も、学年も、学部学科も違う、色んな人が集まっている」気がします。
もちろん上記の「差異」はありますが、「(同じ時期に)何かしらの形で IA を知り、興味を持ち、森山さんの面接を突破した」かなり同質性の高い集団だと僕は思います。※
だからこそ、気が合うし、打ち解けやすいし、互いの事を信頼・尊敬してるし、ぶっちゃけた事を言い合えるし。本当に「色んな人がいる」この世の中で、こういった人達と同じ時間を過ごせたのは幸せな事だったんだなと思います。
自分はもう5期生のカリキュラムを卒業しましたが、このコミュニティが、今度は縦に繋がっていくことにワクワクしています。
同じ(ような)講義を受け、同じようにポートフォリオゲームの苦しみを酒で流し、喜びをSlackで爆発させた、そんなコンテキストを共にした先輩方が、アルムナイという形でさらに広がっていく事を、楽しみにしています。
そして、この記事を読んでくださっている6期生以降の方々と、同じコミュニティで対話できる事を、心待ちにしています。
IAの講義の内容は勿論の事、このような場をいただけた事に感謝し、それをちゃんと恩返しできるよう、これからもIAのアルムナイの方々とお酒を飲みたいなと思います。
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